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第15話-2

あれから3年…最近思う。


モネを思う気持ちが溢れすぎて…愛情をうまく伝えられなかったことを放置してきたと。

それでも…節目や行事のときは、頑張ったつもりだったが…それでも不安にさせていたようだ。


胸の中にいる彼女をそっと見下ろして、おでこに口づける。



「モネち…かわい…」



寝顔には言えるのに、面と向かってこんなセリフは言えなかった。


3年も付き合っていれば、世の中のどんなカップルもいろいろある。

俺たちには、そのいろいろが、極端に少ない…いや、今回が初めてかもしれない。


それは、実はモネの我慢のうえに成り立っている付き合いだったから、と気づかされた。


いつも健気なモネ…

3年前よりさらに熱っぽい目で俺を見上げるモネ…


愛しくて愛しくて、一周回って冷たい態度になっていたと知ったら、さすがに怒るかもな。


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