私達は移動すること………やっと目的地であるマグラーネ火山に到着しました……
「おっきい山ですねぇ」
「あぁ、このあたりでは最大級の山らしいからな……昔はあの火山の噴火であたりったいがひどい被害を受けたらしい……火山灰はさらに遠くに飛んだしな、これまで通ってきた帝国やアンナがいた王国にも被害があったとか聞いたことがある」
「そうなんですね?初めて聞きました」
「まぁ、前回噴火したのは500年ぐらい前らしいからな」
「なるほどぉ……あっ、あの街ですか?」
「あぁ、火山の名前を取ってそのままマグラーネっていう街だな。あそこで補給をしてから山越えをしよう」
「わかりました」
「きゅい」
「カペラ、隠れててね?」
「きゅー」
カペラを外套の中に隠して私達は火山の街マグラーネに入ったのでした。
「わぁ……賑わってますね?」
「ん、そうだな……まぁ、ここは魔法王国に近い国境の街でもあるからな、火山道を通るのに商隊なんかが移動するから、それを護衛する冒険者も多いんだ」
「なるほど」
「まぁ、冒険者や商人がいるってことでここで商売する人間も多い……その結果がこの賑わいだな」
「わぁ…」クゥ~
「腹減ったな」
「あ、あうぅうう////」
まさかお腹が鳴るなんて……しかもそれを彼に聞かれるなんて……恥ずか死しそう////
「まぁ、俺も腹減ったからな、とりあえず今日は宿を取ってどこかで食事にしよう」
「わ、わかりました」
旅人様は慣れたように街の衛兵でしょう、彼に聞いたのか宿に案内してくれました。
「ここだな」
「えっと、このお宿ですか?」
「あぁ、外観はまぁちょっと悪いが安価なのにサービスは結構いいらしい」
「へぇ…」
「じゃあ、入るか」
「はいっ」
扉を開けると、少し建てつけが悪いのでしょうか、ギィイイという音を立てて扉が開きました。
「いらっしゃいませー!」
私達を出迎えてくれたのは12、3歳ぐらいの女の子でした。
「すまない2人だが一泊したいんだが」
「はーい!お母さーん!お客さんだよーー」
「はいはい、いらっしゃい」
奥から出てきた女将さんにお金を払って部屋に通して貰いました……ちなみに、部屋は1つです、結構旅人様は私用にも部屋を取ろうとしてくれますが、お金もかかりますし、私としては旅人様のそばにいないと安眠できなくなってしまったので!だから相部屋は是非ともお願いしたいのですっ!
(彼がいないと安心できない体になっちゃった///)
「どうかしたか」
「ふぁああっ!?な、ななななんでもありましぇんっ!」
「そうか?とりあえず、部屋は確保できたし、飯にいくか」
「あっ、そうですね!お腹減りましたしっ!」
私は顔が赤いのをバレないように旅人様の背中を押して外にでたのでした……外の空気にあたりやっと落ち着いたところでいざお料理ですっ!色んな街でご飯を食べるのは結構楽しみです……これも旅の醍醐味ですよね……その地域でしか食べれないお料理なんか期待大ですっ
「んーあそこでいいか?」
「あ、はいっ」
旅人様が見つけてくれたのは、オープンテラスになってるちょっとおしゃれな感じのお店です。冒険者達が多いような場所でこんなおしゃれなお店に出合えるとは驚きです。
「いらっしゃいませ~お二人様ですか?」
「あぁ」
「では、こちらのお席にどうぞー」
席に案内され座ります……うん、いい感じです……ここはデートスポットとしてもありですね///はっ、今の私もデート中って思われてたりするのかな?///
「さて、なににするか」
「ふぁ、あっ、そ、そうですね」
いけないいけない、また妄想の世界にいくところだった……とりあえずはメニュー表を……んーなにがいいのかわからない……この世界には写真なんてものはないからメニューは文字だけなんですよねぇ……
「決まったか?」
「あっ、えっと、お料理がその……」
「あぁ、わからないか?」
「は、はい」
「なら、このおすすめにしてみるか?」
「あっ、おすすめあるんですね、気づきませんでした……じゃ、じゃあおすすめで」
「わかった……すまない、注文を頼む」
「はーい!」
ウエイトレスさんにおすすめを注文して私達は料理が来るまで、待つことになりました……
「んーおしゃれなお店ですけど、冒険者の人も結構いるんですね?」
「まぁ、こういった店でもメインターゲットは冒険者だからな、ただ冒険者でも女性が多いから、女性客狙いの店なんだろうな」
「あぁ、なるほどぉ」
「お待たせしましたー!シェフのおすすめ2つ~」
「ありがとうございます」
「ありがとう」
「はーい!ごゆっくり~」
運ばれてきた料理は、いろんな種類のお料理が小分けで乗せられているプレートでした……メインのお肉もすごくおいしそう♪
「わぁ……美味しい♪」
「そうだな、これは、なんの肉かわからんが美味いな」
「牛さんとかじゃないんですか?」
「んーこのあたりだと魔物の肉って可能性も十分あるからな」
「あっ、たしかに……最初は魔物のお肉って抵抗ありましたけど、旅の間にすっかり慣れちゃいました」
「不味くはないだろう?」
「はい、というか美味しいですっ」
「魔物はしっかり処理すれば普通の動物より美味しいんだよなぁ……まぁ、ここは冒険者も多いし、取ってきた魔物を買い取って食材にしててるんだろうな」
「なるほど~うん、これも美味しい♪」
それから、私達は美味しく料理をいただきました♪ちなみに、周りに見えないようにカペラにもご飯はしっかり上げていますっ!
「ふぁ~満足です♪」
「そうだな、これは……うん、再現を試してみてもいいかもしれないな」
そんなことをつぶやく旅人様に期待が高まります!旅のお料理がまた豪勢になるかもしれませんっ!