「――う~ん……、明日どれ着て行こうかな……」
お風呂上りにわたしは里歩と唯ちゃんへのお土産の仕分けを終え、明日の女子会ランチに着て行く服に迷っていた。友だちとのお食事に行くのに、あまりめかし込むのも違うような気がするし。だからといってカジュアルダウンしすぎるのもお店の雰囲気に合わないだろうし……。
実はデートの時よりも、女子だけで出かける時の方がファッションに悩むのだ。同性の目の方がシビアだから。
「――絢乃さん、まだですかぁ?」
ベッドでは、早くわたしを抱きたいらしい貢がお預けを食らったようにまだかまだかと待っている。……まったく、初めてわたしに手を出すまでは「おこがましい」とか何とか言う草食系だったくせに。一度関係を持ったらやたらとがっついてくるんだから!
……まぁ、わたしも彼のそういうところ、キライじゃないんだけれど。
「うん……、もうちょっと待ってて。ねぇ、明日着て行くのにこっちのワンピースと、こっちのトップスとスカートの組み合わせ、貢はどっちがいいと思う?」
「女子会でしょう? だったらトップスとスカートの方でいいんじゃないですか? 僕とのデートなら迷わずワンピースの方を勧めますけど」
「……それってただ単に、エッチの時に脱がせやすいからってだけでしょ。まぁいいや。じゃあ、明日はこっちの組み合わせで行こうっと♪ 貢、ありがとね」
彼のアドバイスからはそこはかとないエロさを感じるけれど、とりあえずこれで明日の服装は決まった。
「それじゃあ、早くこっちに来てくださいよぅ。いつまでお預け食らわせるんですか」
「はいはい。今行くから」
わたしはリモコンで部屋の照明をムーディーなオレンジ色に変え、彼の待つベッドへ潜り込んだ。……と、体にぶつかるある部分に違和感が。
「……ちょっと、もうココ勃っちゃってるの?」
「はい……、すみません。絢乃さんの胸の谷間を見ていたらムクムクと」
まだ何も始めないうちから、彼の股間は盛り上がっていたのだ。ちなみに、彼はもうスウェットを脱いでいてボクサーパンツとタンクトップ姿になっている。
「もう……しょうがない人! じゃあ始めよっか」
いつもみたいに軽いキスから始め、お互いに唇をこじあけて舌を絡める。
さっきもバスルームでしたばかりだったので、わたしの秘部はあっという間に蜜で満たされてトロトロになった。
彼がキャミソールワンピースの上からノンストラップブラの前留めホックを外し、ワンピースの肩ひもをずらすと、露わになった胸の先端を唇で吸い始めた。
「……んん……っ♡ あん……っ♡ わたし、貢にされるまでは胸でこんなに感じなかったのになぁ……」
彼に初めて抱かれるまで、わたしは自慰をしていた。その時に胸も弄っていたけれど、それ単体で感じたことはなかった。
「ああっ♡ やっぱり……貢がうまいのかな……。女性不信になるまでは、エッチも上手かったんじゃないの……? あんっ♡」
「……ということは、僕があなたの体を開拓したってことですね」
「んんっ♡ そういう……ことかな、……ああっ♡ やん……もう」
彼は吸うのをやめ、手でやわやわと胸を揉み始め、先端を親指の腹でクニクニを捏ねる。ちょっと強めの刺激にわたしの腰が跳ね、また下の方で蜜が滲んだ。
「下……、もうぐっしょり濡れてますね。脱がせてもいいですか?」
「いいよ。っていうか、どうせ貴方のことだから全部脱がせちゃうんでしょ」
「……バレてましたか」
「もう慣れた。毎回こうだもん」
わたしもそうされるのを見越してストラップのない、ホックが前に付いているブラにしたのだ。
でも、神戸での二夜目は違っていた。あの夜は彼も疲れていたから、全部脱がせることなく交わったのかな。
いつものようにわたしを一糸まとわぬ姿にした彼は、わたしに足を開かせて蜜でぐっしょり濡れた秘部をまじまじと見つめていた。
「……ここ、舐めますね」
「うん、お願い。……あぁっ、……あっ♡」
すっかり濡れそぼったソコに彼の温かい舌が這い、わたしはうっとりと甘い声を漏らした。
「……あっ、……ぁあっ♡ ねぇ、いつも思うんだけど……。ソコ舐めてて気持ち悪くなったりしないの……? ぁぁんっ♡」
ぷっくりと赤く熟した実を舌先で転がし、溢れ出る蜜をチューチューと吸う彼に、ふと疑問が浮かんだ。そんなものを口に含んでえずいたりしないのかな、と。
「……ないですね。過去の彼女にしたときはたまにありましたけど、絢乃さんのココはいつもキレイにされてますから」
彼は舐めるのを中断してそう答えると、また舌を動かし始めた。
「そう、……ぁあっ♡ ……はぁん♡」
彼の舌による快感が止まらない。先端を舐められるたびに電気が走ったようになってビクンビクンと腰が跳ね、奥の洞穴からはミチミチと蜜が溢れ出す。そして、奥の方は挿入されるものを求めてウネウネと動いている。
「……あぁっ、……んぁっ♡ ……ねぇ、そろそろ奥に指……挿れてほしい……っ!」
わたしからお願いすると、彼は舐めるのをやめて顔を上げ、わたしのより少し太くて長い指二本をうねる蜜口の中に挿入した。入った瞬間にクプッと音がして、思わず「んあっ♡」と歓喜の声が漏れた。
「先端は……もういいんですか?」
いつもは先に指で花芽の先端を弄ってもらうのだけれど、今日はその前に舌先で思いっきりなぶられてジンジンと痺れたようになっていた。ただ、お風呂で二回も達って一回目には潮も噴いたので、舐められただけでは達しなかったけれど。
「そっちはもう、お風呂でもさんざんクニクニされたし、いっぱい舐めてくれたから。それよりも今はナカをクチュクチュしてほしいの……」
指は挿れられたけれど、入り口で止まったままなのが切ない。早く気持ちいいところを掻き乱してほしい。
「そうですか……。じゃあ、指動かしますね」
「うん。……あっ、あぁっ♡ あぁっ、……んぁっ♡」
彼が二本の指を巧みに使って、洞穴の内壁をグリグリとこするようにナカを掻き回す。たっぷりの蜜で潤んだソコが掻き乱されるたびに、ナカからジュプジュプと淫らな水音がする。
彼はすでにわたしの感じやすいところを把握していて、そこにピンポイントで指が当たるように手を動かしてくれているのが嬉しい。おかげでわたしは、ちゃんとナカを侵されても気持ちよく感じられるカラダになった。もちろん、相手は愛する貢ただ一人だ。
ただ、ピンポイントで攻められすぎて、特大の快感の波が襲ってきた。これはまた噴いちゃうヤツかも。
「……あっ、あぁっ♡ ぁあっ、ぅ……あっ♡ う……っ、も……もう……イ……くっ! で……出る……っ! ……あぁぁーー……っ!」
……ブシャッ! あー、やっぱり潮噴いちゃった。
「あー……。やっちゃった……、はぁっ」
もしかしたらシーツが濡れちゃったかも、と心配になったけれど。
「大丈夫ですよ、絢乃さん。前もって僕が使ってたバスタオル、敷いておきましたから」
「あ、ホントだ……。ありがと」
本当にこの人は手回しがいいというか、用意周到というか。最初からわたしに潮を噴かせたかったとしか思えない。
そんな彼の股間はもうパンパンになっているのが、パンツの布地越しにもハッキリと分かる。彼にこれ以上のお預けを食らわせるのは酷だ。
「……ねえ、もう……ソレ、挿れてもいいよ」
「はい……。実はもう出そうで、ツラくて……。じゃあ脚、もう少し大きく開いてもらっていいですか?」
「うん。……あぁっ、熱い……♡ こんなにも熱を溜めてたの……? ……あぁ……っ♡ あ……っ!」
閉じていた脚を大きく開くと、彼の熱くなった杭でわたしの蜜壺にフタがされた。
彼は熱を放てることが嬉しいのか、わたしの腰を抱きながら大きく腰をグラインドし始めた。