「……絢乃さん、……っはっ! こういうことするの、は……っ初めてのはずですよね? どうしてそんなに手慣れてるんですか? ……っんっ!」
包皮を剥き、彼のシンボルを中までキレイに洗いながらモミモミしていると、彼は感じちゃっているのか声を漏らしながら訊いてきた。
「……分かんないけど、多分本能的に手が動いてるんだと思う」
そういえばどうしてだろう? 何となく、彼が気持ちよくなるような揉み方をしている気がする。
といっている間に、彼のシンボルはピンク色に染まってピンと勃ってきて、先端からはトロトロと透明な粘液が溢れてきた。それを眺めていると、わたしの秘部の奥もムズムズと疼いてきて……。
「……あの、絢乃さん。ここでオナってるところを見せてほしいって僕が言ったら……どうします?」
「引く」
わたしは即答した。あれは相手が夫であれ、人に見せるものじゃない。AV女優じゃあるまいし。
それに、わたしは自分だけで気持ちよくなりたいわけじゃない。彼も一緒に快感を得たいのだ。
「とりあえず、泡流そっか」
わたしはシャワーヘッドをフックから外し、蛇口を捻る。まずは彼の体の泡を流してあげて――さすがに、男性のアソコはシャワーのお湯をかけたくらいじゃ感じないか――、彼にわたしの泡を流してもらう。わたしはバスタブのフタの上に少し脚を開いて腰を下ろした。
でも、隣に座った彼はまたエッチないたずらをしてきた。わたしの雌芯の先端が感じやすいことを分かっていて、秘部を洗い流す時にわざと先端めがけて何度もお湯を当てながら、指でもクニクニするのだ。そんなに何回もわたしをイかせたいのだろうか?
「……あっ、あっ♡ ……あっ、ヤダ……もう! また……イっちゃう……っ! ……あぁぁーー……っ!」
わたしの爪先は突っ張り、体がのけ反ってガクガクと下半身が痙攣した。今度は潮は噴かなかったけれど、奥からはトロトロと蜜が溢れてわたしの内腿へ流れていく。
「またイっちゃいましたね、絢乃さん」
「~~~~っ! 貢のせいだよ! もうバカバカバカ~~っ!」
わたしはそう言って彼の胸をポカポカと叩いたけれど、すぐに笑顔になった。
「なんか……楽しいね、こういうの。こうやってふざけてじゃれ合えるのって、家のお風呂だからだよ」
淡路島のホテルでも、お風呂でこんなふうにしたいと思ったけれど。やっぱり躊躇したのは家じゃなかったから。
「じゃれ合うだけじゃもったいないから、ここで一回はエッチしたいなぁ。貢が前に住んでたアパートにお泊まりした時みたいに。……今回はバスタブの中に入って」
前戯はここまで。メインはこれからだ。
「……しますか。じゃあ、どんな体位で?」
「ホントは正面から挿れてほしいけど。ほら、わたし、クリがいちばん感じやすいし。……でも、前みたいな背面座位でもいいよ。貴方が後ろから手を伸ばして、クリを触りながらしてくれるなら」
「いいですよ。じゃあ、とりあえず入りますか」
彼が先に脚を開いた状態でバスタブに浸かり、わたしが彼に背中を向ける形でその上に乗った。壁に手をついてバランスを取り、片手で洞穴の入り口を開きながら彼のそそり立っているシンボルをその中に収める。
「……んぁっ♡」
チャプンとお湯の跳ねる音の中、わたしのナカに彼の熱いモノが
彼はわたしに脚を開くように言い、下から洞穴をリズミカルに突き上げながら、右手を前まで伸ばして中指でプックリと赤く膨らんだ陰核をクリクリと触り始めた。
「……あっ……あん♡ あんっ♡ あ……っ♡」
彼が腰を動かすたび、バスタブのお湯がチャプンチャプンと跳ねる音がする。後ろから突かれることは何度もあるけれど、この角度からだと気持ちいいところに彼の先端は当たらなくて、核を同時に攻められないとわたしは感じないのだ。たがら、今わたしが快感を得ているのはもっぱら彼の指の動きからだけだ。
「貢……、キスしよう。キス……」
わたしは後ろを向き、彼の唇を
「…………んっ、……ん……んっ♡」
お互いの唾液を味わううち、彼と交わっているアソコの粘膜がお風呂のお湯ではなくナカから滲みでてくる液体で潤んでくるのを感じた。そして、彼に下から突かれる快感と、指によってもたらされる先端への快感が順に脳へ伝わってきた。
彼はしばらく、左手ではわたしの胸の先端も弄ってくれていたけれど……。
「……絢乃さん、体位を少し変えましょうか。僕にお尻を突き出す感じでその場に膝立ちになって下さい。バスタブの縁をつかんで」
「……うん。……ぅあっ! ……あぁっ♡」
言われたとおりにすると、彼のモノが一度ズルンと抜かれ、改めて後ろから挿れられた。そのまま上体の起こされ、お尻をちょっとだけ彼に突き出す体勢になると、彼は後ろから洞穴のナカを
「……あぁっ、ぁあっ♡ ……んんっ、んぁっ♡ こ……っ、この体位イイねっ♡ ナカも外も気持ちいい……っ♡ あぁっ♡」
背面座位だと触れないナカの気持ちいいところを、体位を変えたことで彼のシンボルの先端がこすれて何とも言えない快感を生む。
そのうえ、敏感になった赤い芽からも、彼の指の動きで快感の波が伝わってきて、わたしのナカは彼のモノをキュウキュウと締め付けていた。あまりの気持ちよさに、わたしも「あっ♡ あんっ♡」と声を漏らしながら腰を振り始める。
「……あんっ♡ は……ぁっ♡ ぁあんっ♡ ……貢、今のわたし、貴方が思ってるほどピュアじゃないよ。貴方にお尻向けて、アンアン言いながら腰振ってるエッチなオンナだよ……っ! こ……、こんなわたしでも、好きでいてくれる……っ? ……はぁはぁ、……ぁあっ♡」
「うぅっ! 好きですよ……絢乃さん……っ! ピュアなあなたも、淫らなあなたも……僕は大好きです……っ! ……んっ!」
こんなわたしでも大好きだと言われ、精神的にも満たされたわたしの快感の波が大きくなってきた。
「……あっ、は……ぁん♡ あぁ……、わ……わたしもう……イきそう……っ! み……貢は……?」
「ぼ……っ、僕もそろそろ……ぅっ! 出そうで……」
「じゃあ、一緒にイこ……っ! ……あぁぁー……っ!」
わたしはその場で意識を飛ばし、彼はわたしのナカで熱い精を放った。
「――う~……、のぼせそう……。そろそろ上がろっか」
「そうですね……」
行為の後も二人くっつきながら、交わった後のお互いのアソコが鎮まるまるまでぬくぬくとバスタブに浸かっていたわたしたちだけど、そろそろ全身がポカポカと火照ってきた。
「じゃあ貢、先に上がって。わたしはトリートメントを洗い流してから出るから」
「はい。じゃあ、お先に。……あの、この後ベッドでも……します?」
「…………うん、したいな。でも、その前にお土産の仕分けしなきゃ。あと、明日着ていく服も選びたいし……。何着ていこうかな」
わたしの意識は早くも明日へ向いていて、ワクワクしていた。でもやっぱり、夫婦の営みも大切。わたしだって子供はできるだけ早く欲しいし。彼もそうだったらいいな……。
結婚してよかったと思うことは、避妊せずに彼と思う存分生でセックスができることだ。彼に気を遣わせる必要もないわけだし。
彼が待っているので、わたしは広い洗い場でヘアトリートメント剤を洗い流し、軽くシャワーを浴びてバスルームを出た。
清潔な上下ワンセットの下着を身に着け、胸元の開いたセクシーなキャミソールワンピースを着て、ドライヤーでキチンと髪を乾かしてから彼の元へと戻ったのだった。