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第3話 作り方。(一次)

 一次のばあいですね。


 ホームページをやってた時は「日刊KMC」って日記+連載小説やってました。

 いやもうマジこの時期よく書きましたよ!

 だってちゃんとフルタイムの仕事もしてたんですからね!

 いやまあ、やっていたからこそ書けたのかもですが。


 この時なんですが、一つの話が終わると、一週間自分に休みやって、強制的に「次何書こうかなー」と漠然と考えたんですね。

 なのでまず、


・「書きたいものを考える」


 でしたか。

 そういう時に未来史を考えておくと便利でした。

「だいたいこういう流れの合間だったらこういう話が作れるかなー」

「あ、建築ネタ入れたい」

「……この歌イメージの感情ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

 とか何とか考え、その上で人物を何となく作りまして、クロッキー帳に落書きして流れだけ作ってました。

 プロットていうほど細かくもシステマティックでもないです。

 クロッキー帳2~3枚程度で、文字っーよりキャラ描いたり地図っぽいものだったり。

 だけどラスト/クライマックスだけは決めてましたね。そこまで走ればいい、という。

 ということで、


・「だいたいの時代設定と状況設定と流れとラストを決める」


 それで一週間。

 で、休み期間が終わったら書き出します。

 量は一回につき「400字詰め原稿用紙5枚~10枚」でした。文字数だと2000~4000字ですね。

 やっぱり投稿世代としては、原稿用紙換算が一番楽でして。

 今でもまず一旦一太郎で作ってある「400字詰めで6枚フォーマット」(印刷すると用紙横置き・縦割り・縦書き三段組で1ページになるように)で1ページ越える量を目安に書いたりします。

 その一回分を×5日か10日で一章にします。

 なお章立てとか別に考えてません。決めた記憶が…… 投稿しようと思った作品ですら無いですね…… おい……

 なので、


・「ともかく書き出して何となく章内で内容区切りを決められた範囲でつける」


 という感じでしたか。

 それでともかくひたすら中の人々を何となく感じたりぼんやり脳内映像で見たりしながら描写したり。

 で、最後の方に向かうと感情がほとばしってがーーーーーーーっといきなりスピードが増す、ということが多かったです。

 ということで、


・「ともかく最後まで書く」


 でしたねえ。これは絶対。

 日刊とかホムペやめてからですね。

 中途半端になったりしたのは。

 どうしても文章がだらだらになるのは、その時の習慣のせいだと思ってます。長さでまず計って書いてますから。


 そんで投稿する時には最大半分まで削りました。

 いやもうばっさばっさと。

 ワタシは結構その辺りは非情にやります。書いてから削る方が楽です。書くのはざっくりです。


 ただ。

 キャラと物語の不整合性には結構悩まされました。

 特にモデルが居る話の場合、後で書く二次と同じ様に「モデルの資料」をもうこれでもかとばかりに頭に叩き込んだ末のイメージなんですね。

 するとおはなしの「持っていきたい方向」とキャラの言動にぶれが生じることがあります。

 その場合どうするか?

 ――キャラに従いました。

 一番いい例が「Hell? Heaven.」なんですよ。

 あれは「BPとヘラさんがくっつくかと思った」と当初は思っていたし、周囲(当時の読者)からも思われていたんですが、書いてるうちに「あれあれあれあれあれあれあれあれあれあれ?」となり、リタリットが力技でヒロイン(男/攻)の座をもぎとってしまいました。

 キャラの動きがおかしかったら向かっている話の方が間違っているんだ、ということにしてます。


 まあ連中はモデルがいたせいもありましたがね……

 ……全くゼロから作ったキャラ達というのは何というか、今一つ自分にとって魅力が無いのは仕方ないですねえ……

 モデルのある一次というのは、1.5次みたいなものですから。

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