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デンジャラス 26

 何故かこの町の歴史について、触れるものが一切なく、雪芭は唇を噛んだ。“何かしら手がかりが見つかる”と思っていたが、その見解がそもそも間違っていた。



「触れさせないか、触れさせたくないか。こうなると、この町で調べる方法なんて多分一つもないんだろうな……」



 雪芭はお手上げだと思いつつ、必死に考える。


 そしてある事に思い至った。



「……皮肉だな。オレが、考え導きだされた場所であり、歩が消えた場所にいつの間にかたどり着いていた、なんて」



 隠れ神社が闇夜に、ポツリと浮かんでいた――。



 夜の神社は、想像以上に不気味なものだった。状況が状況だから、仕方ないのかもしれないが。


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