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第127話 アミー水を欲して良いのは、差し出す覚悟がある者だけ

【なばなの里】

時刻は15時を回っていた

楽しい時間は過ぎ去るのも早いもので、昼ごはんの後スグにここに来ていたのだが…亜沙美と楽しく話しながら綺麗な花を見ていたら、あっという間に2時間が経過していた


「ありがとうねロミータちゃん。こんな素敵な場所に連れてきてくれて♪」


「うぅん。亜沙美が喜んでくれたならロミーも嬉しいんだよ!」


1面の花畑の中、お互いを見つめ合う2人


「くきゅうぅぅ…」


「なぁに今の音は?亜沙美なの?」


「( ̄▽ ̄;)あはは…お昼ご飯が控え目過ぎたのかなぁ…たくさん歩いたら少しお腹空いてきちゃったなぁ…」


どうやら小腹が空いた亜沙美のお腹の音だったようだ。2人は市バスに乗り亜沙美の家への帰路につく


「……でね。長い時間配信してると喉に来ちゃうの…私って喉弱いのかなぁ?」


「そう言えば亜沙美は喉ケアに何を使ってるのよ?」


「えっ!?…特に何も…」


「はぁ!?ちょっと待って!…はい、コレ使って見なさいよ」


「…京都念慈庵?」


ロミータがバッグから出したのは…VTuberや声優さんが愛用していると噂の【京都念慈庵】だった


「ドロップだから舐めてるだけで喉ケアになるわよ。コレ、かなり効くから使ってみなさい。家に在庫あるからあげるわ」


「ロミータちゃん、ありがとう♬」


「薬局でも売ってるし通販でも買えるわ。気に入ったら使った方が良いわよ」


「うん。そうするね!…そだ!今からカラオケ行かない?ロミータちゃんの歌声、聞いてみたいなぁ〜」


「そうね、良いわよ。いつか2人でデュエット配信とかするのも良いわね♪」


そんな訳で亜沙美の家から1番近くのカラオケ屋に寄ることにした。カラオケ屋なら多少の飲食も出来るので、小腹の空いた亜沙美にも都合が良いのだ




【BIGサウンド】

カラオケ屋に着いた2人は…取り敢えずホットケーキとフリードリンク2人分と、カップルパフェなる物を注文した


「ねぇロミータちゃん。カップルパフェって何なの?」


「2人前分のパフェが1つの容器に入っているのよ。恋人同士や仲の良い2人が半分ずつにシェアして食べる物らしいわ♪」


「そうなんだ。じゃあホットケーキも半分こして食べようよぉ♪」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「アイ・アム・クィーン♪アイ・アム・クィーン♬」


先に歌い出したロミータは【クィーン】という歌を歌った。亜沙美の手拍子に合わせて、元気な声でノリノリに歌うロミータは実に気分が良いようだ



「ガチャ…失礼します…ご注文のホットケーキとカップルパフェになります。フリードリンクはコチラをお使いいただきロビーで入れて飲んでください。オカワリは自由です。では…」


スタッフは流れるように注文の品と追加注文の紙を置いて去った。かなり空腹がきていた亜沙美は、自分(あさみ)が歌う番が来たのだが…取り敢えず食べたいので一旦マイクを置いた


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


かなり空腹だった亜沙美は、来た食べ物をものの数分で平らげていた


「さーて、私は何を歌おうかなぉ?」


迷った挙げ句、亜沙美は割とポピュラーな流行りの歌を予約した。誰もが知っている恋の歌だし、そんなに難しい歌ではないので選んだようだ


1番端の部屋に通された2人だが、ドアは横長の部屋の左にあり50インチモニターは部屋の右側にあるので、モニターの前に立つと通路からは見えない位置になるのだ


ロミータはその事を事前に知っていたかのように…亜沙美がモニターの前に行った時に、亜沙美の肩を持ち180度回転させた!


「( °◽︎° ;)えっ!?どうしたのロミータちゃん…今から歌うんだけど…」


「亜沙美…大事な話をしたいの…良い?」


「う、うん…」


(来た!正式な返事を確実に欲しいんだね…私…ロミータちゃんだったら…)


「この前さ……友達としてではなくて、恋人として亜沙美を見てるって言ったのを受け入れてくれたわよね?…どう?亜沙美のちゃんとした返事が…」


「うん♬不束(ふつつか)な女ですけど、ロミータちゃんの彼女として可愛いがってください。お願いします!┏○ペコッ」


「( ⊙Д⊙)えっ!?」


ロミータが全てをいい切る前に、ロミータの彼女になる事を宣言した亜沙美。亜沙美の事だから…まだ答えを聞くには早いかも?と思っていたロミータは驚いた


「私ってさ…顔もスタイルも勉強も運動も、ほぼほぼ平均値だよね?こんな普通な私を本気で好きになってくれる人って…男女問わずともロミータちゃんくらいか、今後も現れないと思うし…あんなに熱く正面から告白されたのは初めてで……その…大切にしてね!」


「………フォォォォォ!ファファファファーン♬やったぜベイベー!最高かよ!?…最高だなっ!ヒャッハァー!!」


あまりの嬉しさに両手で掴んでいた亜沙美の肩を離し、その場でクルクル回り出したロミータ



「……でもさ亜沙美…良い返事がもらえて凄く嬉しいんだけど…どうして急に覚悟を決めてくれたの?」


「実はね。今朝家を出る前にさ、母さんから珍しく電話が来たからね少し相談してみたの…」


「なんて相談したの?」


「熱い告白をされちゃった…相手は同級生で同じクラスの女の子なんだけどね…って……最終的にね。好きになった事にはトコトン努力しろ!って言われたの…それで決心できたんだ。ロミータちゃんの事を一生懸命に好きになるからね♪」


「亜沙美っ!!(っ´>ω<))ω<`)ギュッ❤︎」


嬉し過ぎて亜沙美を抱きしめたロミータ

亜沙美はしばらく抱擁に付き合っていたが…やがてロミータを話し近い距離で質問をした



「あのね…変な質問して良い?」


「うん、何でも良いよ♬」


亜沙美は下から上目遣いで、何かを決心してロミータに尋ねた…


「視聴者…私のアミーゴが半分冗談みたいな勢いで【アミー水】【アミー水】って何人か連呼するじゃない?」


「そうね。亜沙美の視聴者(アミーゴ)たちの勢いって本当に凄いわよね…それで?」


「も、も、も…もしもだよ?…私がさ、ロミータちゃんの体液…つまり【ロミー水】を欲しいって言ったら…ロミータちゃんは私の前で出しくれるの?」


「(; ꒪ㅿ꒪)えっ!?亜沙美がロミー水を欲しがっちゃうの?」


「あ、あのね…ロミータちゃんも何回が【アミー水】って言うじゃない?だから、ロミータちゃんは求められたら私に提供出来るのかな?…って少し気になっちゃって…」


「ろ、ロミーは…亜沙美が本当に欲しいって言うのなら…」


意外な亜沙美からのロミー水の提供について話を振られたロミータは、一瞬固まってしまうのだが…


それは亜沙美からの確認でもあった。ロミータから同性カップルになる事を求められたのは、ノリとか勢いではないのか?本当に覚悟のある事なら【アミー水】の真逆の【ロミー水】にも応じてくれるハズだと…




続く

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