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第122話 やまない雨

【椿大社】

歴史館の中で段差につまずき、ロミータのスカートの中をガン見してしまった亜沙美


「なーんだ、亜沙美もロミーの下着とかにも興味があったんじゃなーい♪言ってくれれば亜沙美になら、何時でも見せてあげるのにさー(笑)」


「ち、違うんだよぉ。たまたま偶然見ちゃっただけなんだってばぁ…」


自分(ロミータ)ばかりが亜沙美に性的な悪戯ばかりしていて、亜沙美が自分(ロミータ)に興味を持っていてくれているのか?少し不安な気持ちもあったロミータだが、偶然とは言え自分(ロミータ)のスカートの中を見て、顔を真っ赤にしている亜沙美の姿から少し、嬉しさを覚えたロミータ



「ほらほら、見たいんなら何時でも見せてあげるよ〜♪ほれほれ!」


嬉しいロミータは調子に乗って自分(ロミータ)のスカートの端を掴み、クイクイと上下に動かして更に亜沙美をからかっている


「馬鹿ぁ!女の子が自分から見せようとしちゃ駄目でしょ!!」


「うへへ♪亜沙美ちゃんにならオジサンは遠慮なく魅せちゃうよ〜ガハハ(*^皿^*)」



スポーツジムを使用してのオフコラボ水着配信から、本格的に亜沙美との距離が縮まり始めたロミータ


太一と梨香のキスシーンを魅せられてショックを受けた亜沙美を慰めるつもりで、彼女(あさみ)の家に泊まり込むことを決めたのだが…スポーツジムに居る時から垣間見えた亜沙美の可愛さに、ドンドン惚れ込んでしまったロミータは、今まさに幸福の絶頂に達していたので、おふざけが過ぎていたのかもしれない…



「ε٩(๑>ω<)۶зもう!そんな物を魅せられても私はちっとも嬉しくなんかないんだからぁ!!」


「( ⊙Д⊙)えっ!?」


「Σ(゜□゜)あっ!!いや、これはその…」


恥ずかしさを誤魔化すために口から出た否定形の言葉だったが…自分(ロミータ)のパンツを【そんな物】呼ばわりされたロミータは、流石に傷付き固まってしまった!


「そっか…そうだよね…ごめんね。亜沙美もロミーのことに興味を持ってくれてるんだって勝手に勘違いしちゃってたわ…」


今までの亜沙美の照れ隠しのような仕草や言動は、自分(ロミータ)のことを好きだからこそ!のものだと思っていたロミータは落ち込んだ


「ご、ごめんなさい!でもね、決してロミータちゃんのパンツが汚らしいとか、全然興味が無い!と思ってる訳とかじゃないのぉ!」


「…い、良いのよ亜沙美。そんな無理に誤魔化さなくても…ロミーの事を好きで付き合ってくれてたんじゃなくて…優しい亜沙美だから、断れずに付き合ってくれてただけなんだね…勝手に勘違いしてごめんね…」


「違うんだってぇ!私もロミータちゃんのこと、す…好きなんだから付き合ってて嬉しかったのぉ!い、今のは突然だったから驚いただけなんだよぉ…何でもするから許してよォ!」



「┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈何でも!?」


またしても隙の多い亜沙美は迂闊な言葉を口にしてしまったw「本当はロミータを好き。何でもする」この言葉にロミータの思考回路は一瞬にして540度、考え方が切り替わった


「本当に?好きなロミーの為なら何でもしてくれるの?」


(さっきおみくじに書いてあった【想い人の上に立つと相思相愛】って…あ!さっき亜沙美が転んだ時…ロミーが亜沙美の上に立った!と言っても過言じゃない立ち位置だったわよね?なら!これは激熱プレミアチャンスタイムなのでは!?)



「ほ、本当だよぉ…ロミータちゃんのこと…うん、好きだよぉ。許してくれる何でも…あ、あんまりエッチぃのは勘弁して欲しいけど…」


「ヾ(*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ♪好機到来!大願成就の刻来たれり!ね!……あら!?」



【椿大社】は山の入り口を利用するかのような形で建てられている。つまり、その場所は天気が変わりやすいのだ。強風が吹いていたかと思えば陽射しが強くなり、そうかと思えば…今は小雨がパラつき始めてきた


「ねぇロミータちゃん。あそこに倉庫みたいな建物があるよ」


「普段は使用していない感じね。周りにも人居ないし、そこで少し雨宿りさせてもらおうか?」


山の天気は変わりやすいもの

その辺の用心が甘かった2人は傘も持たずに来ていたので、お祓いや祈祷してもらう時以外は基本、外を歩く参拝をしていればズブ濡れになってしまうので、倉庫に避難することにした




【止まない雨】

「スグに止むかと思ったんだけどなぁ…止まないね、雨…」


「そうね〜。山の参拝するなら傘は必要だったわね…」


「うん…どうしようか?」



椿大社は山にある神社。電波も届かない訳ではないが、かなり弱いので快適に携帯を使うことも出来ないので暇を持て余していた

静まりかえった場所で2人きり…2人は、それぞれで何かを考え込んで黙っていたが…


「あのねロミータちゃん。さっきのは本当にゴメンね。本当にそんな風には思ってないからね…」


「分かってるよ亜沙美。流石に少しは傷付いたけどね……そうだ!【何でもする】って言ってたわよね?」


「えっ!?うん…その…どんなことすれば良いの?」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「…こんな!?神社の敷地内でこんな格好してちゃ駄目だよぉ!きっと罰が当たっちゃうよォ…それに恥ずかしいよぉ…」


「あっれ〜?【何でもする】って言わなかったっけ?ちょ〜〜っと軽装になって、少し肌が露出してるだけじゃない?ロミーの為ならこれくらい我慢してくれるよね〜?」


「こんな姿、誰かに見られたら私…恥ずかしくて死んじゃうし、もぉお嫁に行けないよぉ!」


「大丈夫よ亜沙美。そんときはロミーがお嫁さんにしてあげるからさ♪」


ロミータは亜沙美に、神社の敷地内でパーカーとスカートだけの姿にさせた。そして恥ずかしがる姿を見て歓喜するのだった


「(≧∇≦)ワハハ♪良きかな、良きかな♬亜沙美はロミーのお嫁さんになるのだ〜!!」



「……そんな恥ずかしい事はしないからぁ!

ε٩(๑>ω<)۶зもう!変な妄想するのは止めてよね!本当に怒っちゃうよぉ!!」


【何でもする】と言った亜沙美の言葉についつい妄想が爆発してしまったロミータ。普通に考えて、超恥ずかしがり屋の亜沙美が外で半裸になってくれるハズなどないのだ




続く

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