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第22話 追求コメント

【配信開始】

「はーい!AA(ダブルエー)VTuberの浅宮アミでーすっ!今夜もよろしくねぇ!こんアミーゴぉ〜♪」


✱「待ってた!」

✱「こんアミーゴ」

✱「2000人おめでとう」


一応VTuberを始める前に色々と亜沙美なりに下調べはしていたが…その特殊な活動からやること全てが未体験だったので、まだまだ余裕が無く登録者が2000人に達している事に気付けていなかった


「えっ!?あっ、本当だ!チャンネル登録者2000人超えてるぅ♪みんなぁ、ありがとうね〜」


✱「おめー」

✱「初視聴です。登録しました」

✱「今日は何すんの?」


「初視聴ありがとうございます!今夜は【学校の怪談】の残りの物語をやるよぉ!」



今日の亜沙美は上機嫌だった

遊園地(デート)で怖い目に会いもしたが、それがキッカケで太一と仲を取り戻せた気がするし、予定は立ててはいないが明日もデートの約束ができた!加えて登録者も2000人を超えていた。良い事尽くしでSTARTした今夜の配信



「きゃっ!?…ふあぁビックリしたぁ…驚かせるやり方は勘弁して欲しいなぁ!」


✱「あまりビビらんね」

✱「アミー、ホラーに慣れたか」

✱「いつもと違うな」

✱「良い事でも有った?」


怪しい箇所をクリックした途端…不気味な男性の顔がドアップになって驚かされた亜沙美だが…【バイオパニック】を始めた頃のリアクションに比べれば小さかったので、亜沙美の切り裂くような悲鳴を期待していた視聴者には少し物足りないようだ


あまりに上機嫌で開始した配信だった為か、苦手なハズのホラー系ゲームの配信なのに、昨日までの様にビビり散らかす様な態度を見せずに、またひとつシナリオをクリアしていく


✱「今夜は叫ばないね」

✱「良い事でもあった?」

✱「刺激が弱いか?」


「今日は土曜日じゃん?昼間、友達と遊園地に行ってきたんだけどね……少し嫌な事もあったけど…それ以外はスッゴク楽しかったんだ!」


✱「リア充かよ」

✱「青春してんねー」

✱「彼氏いんのか?」


「ぶっ!?…か、か、彼氏ぃ!?ちがう違う!そんなの居たらVTuberなんて始めないでしょ〜…勘弁してよぉ。私にはアミーゴなんだって〜」


✱「そりゃそーか」

✱「彼氏居るやつが配信しねーか」

✱「本当かよ」


「本当に本当。恋する高校生(オトメ)に毎日配信してる余裕なんか無いんじゃないかな?」


✱「なるほど居ないな」

✱「24時間じゃ足りんわな」

✱「アミちゃん。本当に高校生?」


「本当に高校生だよ…あのさぁ、ひとつ聞いても良いかなぁ?」


✱「何かね?」

✱「マジ女子高生か」

✱「悩める年頃?」


「高校ってさ、やっぱり行っとかないと駄目なのかなぁ?ほら、義務教育って中学までじゃん。別に行かなくても良いのかな?って…」


✱「最悪、行かんくても良いよな」

✱「就職する時【高校中退】はマイナスやろ」

✱「就職先が確定してたら有りじゃね」


今日は太一と接し、素直に会話したことで事態が色々好転していたので、今日の亜沙美は割と素直に視聴者に話していた


「やっぱり先が見えているか?が重要なんだね〜。決まっているなら無くもない。かぁ」


✱「何か特技とかは?」

✱「アミー、試しに朗読してみん?」


「朗読?何で!?」


✱「声綺麗やし通ってるから、その道も有りかと思うけど?」

✱「確かにな」




【22:00】

「ポヒューン!」

そうこうしているウチに、浅宮アミの規定配信時間の1時間を知らせるアラームが鳴った


「みんなぁ、今夜もありがとうね!」


✱「もう1時間過ぎたか」

✱「1時間縛りの理由あんの?」

✱「もうちょいしよーぜ」


「あはは♪ありがとうね、でもあんまり喉に負担かけたくないし、現役の女子高生だから生活リズムがあるからねぇ」


✱「せやな」

✱「はよ寝ーよ」

✱「朗読期待」


「朗読かぁ…何か探しておくけど良かったら、みんなも何か探しておいてね。それでは、おやすみなさい。また明日ね〜」


✱「乙アミー」

✱「おやすー」

✱「また明日」


今夜の配信では素直に話し過ぎたのか、プライベートな事を色々聞かれた亜沙美。話し過ぎに注意すべきだと心に留め眠りに着いた




続く

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