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第14話 アミーゴ

【20:55】

何とか配信会前に配信の段取りを終えた亜沙美

今夜は前回ひとつ目の途中で放棄する形で終えてしまった【学校の怪談】の続きをちゃんとやりきる予定だ


亜沙美が配信時間を毎日の21時に固定しているのは、その時間帯なら視聴者に観てもらいやすいだろうと考えたからである


ホラー系ゲーム配信で立て続けに泣いてしまった亜沙美は、今回こそ泣かないように精神集中しようとしたが…どうにも落ち着かないようだ


「(;-ω-)ウーン なんだろうなぁ…構え過ぎてるのが駄目なのかなぁ……そうだ!身軽になるとリラックス出来る!って某VTuberさんが言ってたハズ……下は脱いじゃおう!」


リラックスした体勢で配信に望むことにした亜沙美は、スカートと靴下を脱ぎ机から離れ、ベッドに腰を掛けて配信する事にした


「(๑°ㅁ°๑)お!?良いじゃん!すごぉくリラックス出来る。うん、このまま配信しよう!」


亜沙美は楽な服装で配信に臨むことにした。楽な格好で準備を終えると、カメラとマイクを伸ばし21時を迎えた。配信開始だ



「はーい!皆さんこんばんは!AA(ダブルエー)VTuberの浅宮アミですっ!……聞こえてますか?……うん、良かった」


✱「良かった来てくれた」

✱「アミー水確保した?」

✱「今夜は何するん」

✱「(*´・ω・)ノこんばんわぁ」


「えーっと、その前に昨日は途中で配信終わらせちゃってゴメンねぇ。今日からはシッカリやって行くから許してね!それとね、チャンネル登録者数1000人有難うございます!」


✱「ほんまやで」

✱「新人あるあるや気にすんな」

✱「1000人オメ」

✱「記念アミー水配布はよ」

✱「元気ください…」


「みんな優しいね、ありがとね!…エッチぃ人も居るけどね。あはは(笑)それと、疲れてる人とか居たりするのかな?明るく配信するからアミの元気を受け取ってね♪」


(うん、今日は普通に行けそう。なんでかな?明日、太一と遊園地(デート)するからかな?)




【学校の怪談】

〇魔の13怪談で起きる事故

「そうそう、帰ろうとした時の最後の1段が増えて13段になったんだよね。強引に行こうとすると駄目だから…」


➡︎〇「部長を呼ぶ」

「コッチを選択するのが正解だよね…あれ!?」


「副部長が大きい声で部長を呼ぶが…部長はおろか部員からも返事が無かった」


再び「部長を呼ぶ」「階段を降りる」の選択肢が現れた。迷うことなく「部長を呼ぶ」を選び続けた亜沙美

何回「部長を呼ぶ」を選んでも状況が変わらない。仕方なく「階段を降りる」を選んだ


「あびゃびゃー!やっぱり出たぁ!」


✱「萌えー!」

✱「アミ鳴き感謝」

✱「お!前と展開ちゃうぞ」


「えっ!?あ、本当だ」


「副部長大丈夫か?」

〇「階段を降りる」を選ぶと過去3年ここで大怪我をした生徒の霊が現れ、副部長の足を掴み階段の中に引きずり込まれ、バッドエンドになったのだが…今回は部長が助けに来てくれた


「なるホロね。何回か呼んでおくと、その後の展開が変わるパティーンだったのね」


✱「良かったね」

✱「Goodエンドか?」

✱「やったね」


「オカルト部の全員は、過去の階段事故で亡くなった生徒の墓参りをした。すると…この学校では2度と13階段が現れる事は無くなった……

Goodエンディング!」



「ふひゅー。良かったぁ♪何とかひとつクリア出来たよ。みんなありがとうね!」


✱「今日は落ち着いてるな」

✱「慣れた?」

✱「良い事あった?」

✱「良さげ」


「あ〜…そうねぇ。友達とお話したら、少し気分が楽になったのかな?」


✱「友達おったんか?」

✱「マジで?」

✱「彼氏?」

✱「居たんだ」


「友達くらい居るわよ!…まぁ、少しだけどね(汗)彼氏なんて居ないって!数ヶ月ぶりに話したけど、楽になったかな」


✱「ツレ良いな」

✱「俺ら視聴者の呼び名くれよ」

✱「お!良いな」

✱「アミー親衛隊か」

✱「アミーゴとか?」


「おぉ!アミーゴ良いね!うん。それに決めたっ!これからも宜しくねアミーゴ!」


こうして亜沙美は視聴者の呼び名を「アミーゴ」と決め配信を続けた


〇「見つめてくる絵画」編もキャアキャア叫びながらもクリアして、今夜の配信を終えた

遂に明日は太一と遊園地(デート)を迎える




続く

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