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第11話 背水の排水

【夜の背水の陣】

【学校の怪談】をトイレを我慢しながら頑張って配信し続けている時、視聴者数とチャンネル登録者がジワジワ伸びている事に気が付いた亜沙美は、今やっている章【魔の13階段に起こる事故】

この章を終えるまでトイレを我慢したら「自分は良く耐えた!」と自らに許しを与え、トイレ休憩にしよう!と背水の陣の覚悟を決めた


「ご、ゴメンねぇみんな…1時間の配信枠しかしゅないのに…トイレ休憩したい…なんて…言っひゃってぇ…でも、この章の最後までは頑張るからねぇ


✱「ええんか?」

✱「無理してないか」

✱「漏らすくらいなら売れよ」

✱「アーカイブ消さずに」


トイレを我慢している亜沙美に対して気遣うコメント、面白がるコメントが入り乱れていたが…もはやソレに絡み返す余裕も無い亜沙美



「は〜結局オカルト起きなかったなぁ…」


副部長は「やっぱりなぁ」と思いつつ、1階に降りるため2階に行く階段を降りていた


……………………………………………


「あれ!?」

(私まだ3階と2階の間の踊り場に降りてない…まだ1段ある……なのに…今、12だよね?)


副部長は帰る為に降りていた階段だが、今日散々登り降りの時に段数を数えていたので…調査は終わりもう帰るハズなのに、無意識に段数を数えてはいたのだが…


「嘘!うそ、ウソ!?ここにきて13階段が…七不思議が発動しちゃうって言うのぉ!?」

(んぐぅ。このまま、この章終わりでトイレに…はぁはぁ…行けると、思ってたのにぃ…嘘でしょ!?)

✱「遂に発動か!」

✱「漏らすか?鳴くか?」

✱「大丈夫か?」

✱「生きてるか?」



「私は選択を迫られた…」

〇「部長を呼ぶ」

〇「階段を降りる」


「ど、ど、ど…ドッチが正解なのぉ?」

✱「久しぶりのドドド(笑)」

✱「運命の2択か?」

✱「どうするよ?」

✱「取り敢えず漏らす?」


「お、おそらくこの選択で…Goodエンディングか?BADエンディングか?決まりそうな気が…うっ!…うぅ…どっちがいいのぉ?」


✱「コップ用意したか?」

✱「トイレ行けば?」

✱「来るぞ、来るぞ」

✱「ズボン脱いでアミー水を!」


(くっ!トイレ我慢が限界過ぎて…うあぁ…ま、まともに考えられないよぉ!ドッチぃ?)

〇「部長を呼ぶ」

➡︎〇「階段を降りる」


早く終わらせてトイレ休憩したかった亜沙美は、展開が進みそうな強硬策を選んだ!

「ガシッ!」

「えっ!?」(副部長)

「ふえっ!?」(亜沙美)


階段の段数を気にせずに、強引に踊り場に降りようとした副部長の足を何かが掴んだ!それも1つじゃなく、3っつの何かに同時に掴まれた

「な、何!?」(副部長)


掴まれた足の方を見ると…3本の手が、私の足を掴んでいた!その手の持ち主である青ざめた顔をした3人が、私(副部長)を恨めしそうに睨んでいた

「13段だろ…降りるなよ…」

「きゃあぁっ!」(副部長)

「あびゃびゃーっ!!……うあっ!?」(亜沙美)


✱「あっ」

✱「出ちゃったか?」

✱「アミー水!」

✱「キタ━━ヾ(≧∀≦)ノ━━!!」


「みんなゴメン!トイレぇっ!!」

限界に達した亜沙美はゲームの途中だったが、下腹部に極力チカラが入らない様に…内股小走りで静かに、かつ迅速にトイレに向かった



「ジョボボボボボ……」

「( -᷄ω-᷅ )ふぅ…スッキリしたぁ…危なく配信中に漏らしちゃうとこだった…そんな事したら大変だわ…早く戻らないと…」


「………も、もどりました…」

✱「間に合ったか?」

✱「漏らした?」

✱「尿瓶に入れたか?」


「Σ(゜□゜)あっ!?」

✱「んっ!?」

✱「どないした?」

✱「今漏れたとか」


「……………………うぇーんっ!!ごめんなさい!今日の配信は終わりますっ!ゴメン、ゴメンねぇ!!」

✱「鳴き声萌える」

✱「悲鳴あざーすっ!」

✱「声、可愛えー♪」

✱「チビったんだな」


トイレから戻った亜沙美がイスに座った時…股の間にヒンヤリとした感触があった!

ショッキングな展開に漏らしたのか?ギリ我慢しきれなかったのか?真相は亜沙美しか知らぬまま、その日の配信は終了した




続く




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