私の名前は竹取亜沙美16歳♀
中学の3年生に入ってすぐに、お父さんが交通事故でこの世を去った。お父さんはいわゆる商社マンで、かなりヤリ手だったらしくて年間の8割くらいは出張で留守にしていた
でもお母さんとは凄く仲が良くて、家に居る時は新婚のように仲良くしていた。そんなお父さんを失ったお母さんは少しの間、悲しみに沈んでいたけれど…お父さんの仕事を継ぐことにした
昔から1度やる!と決めたらトコトンやり抜くお母さんは仕事に没頭した。そして、お父さん以上に家を留守にするようになった
そして私は一軒家に1人取り残された
私は、お父さんやお母さんみたいに自己表現が上手くもなければ(むしろ下手)人付き合いも苦手
私はお父さんが亡くなった悲しさを乗り越えられなかったし、学校もつまらなかった事もあり進学した高校も休みガチになった
出張漬けの母親から電話で叱咤激励され何かを始めなければ!と思っていた時にネットで可愛いアバターを身に付けて楽しく話すVTuberというものを知った。私は学校にも行かずに個人勢VTuberを初めてみた。もちろん、それなりに下調べしてから始めた
人気VTuberさんの良い動画を参考にして、見よう見まねで始めた配信者生活。楽しい事も厳しい事もあるんだろうけど…始めたからには、とこトンやってやろうじゃないの!
ゲーム配信や雑談配信を頑張るから、チャンネル登録お願いします!100万人目指して頑張りますっ!
【21時 配信開始】
「あ、あー…皆さん初めまして!……えーと、その…今日から活動を開始しましたAA(ダブルエー)VTuberの【浅宮アミ】です…ゲーム配信とか雑談配信を主に…頑張りたいと思いますっ!」
✱「…………………………」
✱「…………」
皆さん初めまして竹取亜沙美です。16歳です。今日はVTuberとして初配信の日なんです!ある程度、覚悟はしていましたが…ド緊張しています。それもツライのですが……コメントが来ません!悲しいですっ!!
「……あはは。だ、誰も来てないみたいですね…寂しいですね〜…え、えへへへ…」
✱「アミちゃんは何歳?」
✱「こんばんは」
「あっ!!コメント有難うございます!アミですか?アミは16歳ですっ!なんと現役女子高校の1年生なんですよ♪」
✱「本当?年齢詐称とかじゃなく?」
「えへへー、どうでしょうね〜(笑)」
✱「声 若いからワンチャンなくね?」
✱「生の高校生っぽいな」
「新しい人も有難うございます!アミです。よろしくねっ!」
✱「アミちゃんは普段何してるの?」
「えーと、ですね〜…ゲームが好きなのでゲームをよくしてますねっ!」
✱「どんなゲーム?」
「マインクリエイトとかバイオパニックとか好きですよ。のんびりやるゲームって良いよね!」
✱「ホラー系得意なん?」
✱「人気あるからね」
「いや〜(汗)本当は怖いの苦手なんですけど…苦手だからこそ、やっちゃう!みたいな?」
✱「今度バイオ実況してよ」
「分かりました!じゃあ明日はバイオ実況しますねっ!21時から配信始めますから、見に来てくださいね」
✱「来るよ。可愛い悲鳴期待してるから」
✱「頑張れ」
「なぁにソレ〜…でも来てくださいよ。絶対だからねっ!………………それでは今夜はこの辺で寝ますね。皆さん、おやすみなさい!」
「くはぁ!き、緊張したぁ!…はぁはぁ…コメントくれたの3人だった…大丈夫かな?」
兎も角にも。こうしてAA(ダブルエー)VTuber【浅宮アミ】の初配信は無事(?)終わりました。大好きなゲーム配信をメインに、これからも頑張るから明日も21時から宜しくねっ!
続く