目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報
第10話

曇り空から,雨がぽつぽつ降りだした日だった。さくらの桜流しの様子が窓から見れた。 学校に来ると、先生が暗い顔で、暁の訃報を知らせた。

暁が死んだ!?ーーーーーーーーーーーーーーーー

 信じらせず、その日の学校は何をしたかわからない。 通夜は6時からだった。

陽向がお葬式まで送ってくれた。 暗闇の中、目を閉じる陽向。 通夜では、女子が、泣き叫んでいた。 

「暁君、暁君、いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」 

「暁君がかわいそう、暁君がかわいそう…!!」

 さくらも泣いていた。 千春は呆然としていた。

暁は、自殺だった。 暁の写真を見ながら、お経の声を聴きながら、 守ってやれなかった。止めて上げれなかったーーーー 涙があふれだす。 陳腐でも、カッコ悪くても、お前に思ってること全部伝えれば良かったーーーーーーーーーー


通夜が終わると、暁の妹の東雲に呼び止めれれた。

「兄から千春さんへ、手紙をあずかっていたんです」と、手紙を渡された。

手紙を読む千春。

千春君へ こうゆう状況になって、とても自分が恥ずかしく思う。 でも、これ以上道化を演じるのはつらかった。 皆をだますのも、千春を騙すのもゆるせなかった。 千春が、俺の前まで演じなくていい、って言ってくれたこと嬉しかったよ。教室の事、嬉しかったよ。 千春と親友になれてよかった。

俺は千春の事、すきだった。   暁

涙がとめどなく溢れた。 失って初めて、自分が暁のことをどれだけ愛していたかわかった。 お前に言いたいこと、やまほどあったのにーーーー 千春はその場で泣き崩れた。


コメント(0)
この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?