僕が自分の心の中の董卓仲頴魔王へと『久し振り』と声をかけ挨拶をした。

「（やぁ、久し振りだな、デブ元気にしていたか？）」

　僕が挨拶をすればこの通りだ。董卓仲頴魔王は直ぐに現世の自分である僕へと悪態をついてきた。

「（あっ、ははは。相変わらずだね、董卓仲頴魔王……。元気にしていたかい？」

　僕は自分の空中が痛くて仕方がない。だけど痛みに耐え忍びながら、自分の気、魔力、アドレナリンを身体に回して巡回──。

　まあ、ゲーム等で言う、H・P・回・復・小・って感じかな？　僕は夏・侯・惇・の奴に蹴られた傷を治しつつ、魔王に言葉を返せば。

「夏侯惇、あいつは……。あの軍神関羽とも打ち合いをして引かなかった。魏の名将の一人盲侯惇の転生者だ。郭嘉の奴も本来はかなりの力を持っているのだが。今迄楽に勝利出来ていた李儒や張繡、樊稠達だから。郭嘉自身が慢心に溺れ、自分に隙を作り。その隙を張繡の奴が曹操の時のように素早く突いたから倒すことができた。でも夏侯惇の場合は始めからデブの事を只物ではないと気がついていたようだから。奴は魔力全開で攻めてきたから曹洪や于禁のようにはいかん。奴に隙を見せれば。今のようにデブの巨躯や牛輔の巨躯であろうとも安易に飛んで路面に横たわるようになってしまうぞ。だから儂の魔力も使用してバーサーカーモード《狂人仕様》で奴と対峙して倒せ！　でないと？　今度はデブの娘達にゃん達が夏侯惇の刃にかかり散ることになるぞ！　アイツ！　夏侯惇は、それぐらいの武力がある。だから今直ぐ立ち上がれ。分かったなデブ？）」

　魔王は僕の身を案じると言うよりも？　僕の彼女達を彼氏らしく守護しろと。僕は漢の丞相……。この県の守りの要……。実質的に県知事や市長よりも僕の方が権限があり、偉いのだと、劉弁と劉協の二人が言っていた英霊さまなのだから。董卓仲頴魔王は僕にしっかりしろと遠回しに告げ、𠮟咤激励をしてきた。

　となれば？　僕の口から魔王へと告げらる言葉は？

「（そうか～、董卓仲頴魔王！　じゃ、僕は立たないといけないね……）」

　僕は魔王へと苦笑いを浮かべながら告げると。

　その後は「う～ん」と唸りつつ自分の身体を強引に起こし始めた。

　◇◇◇