僕の彼女達が、この場に転がる屍の達のようになるのは御免被りたいからね。何とか立ち上がろうと試みるのだ。
だって、この僕……。魔王董卓仲穎に気を悟られることなく、近寄り、呪術……。魔力を込めた一撃必殺の蹴りを加え──! この巨躯と曹洪の奴を仲良く吹き飛ばすとは只者ではないと、僕は睨んでいるから。僕の彼女達……。姫さま達……。将来の奥さま達を何とか守らないと……。
それが男としての僕の義務であり、彼氏、夫としての義務……。
そして忘れてはいけないのは僕は長安学園の君主であるのだから、その義務を果たさないといけない……。もう僕は以前のような弱虫、仲穎君じゃないのだから……。
まあ、僕はこんなことを脳裏で呟きつつ、自分の身体中に気と魔力……。アドレナリンをクルクルと回していくのだった。
◇◇◇