この部屋の床の上で蹲り、横たわり「うぅ、ううう」と悲痛な顔で呻る三人の様子を見て李儒の奴が顔色を変えながら男女問わず逃げろと絶叫交じりで下知をだした。
だからこの教室と呼ばれる部屋の扉へと向けてガキ達が男女問わず逃げ始めた。
閉めろ……。
儂は自分の脳内で呟きつつ呪術で扉をガチャン! 、カチン! と李儒の奴の思い通りになるように音を立て閉めてやった。
「!」
「!!」
「!?」
だからこの通りで教室に居る者達──。扉へと向かおうとしていた者達の顔色を一斉に変わり、走るのを辞める。
「李儒、そうはいかんぞ」
儂は顔色を変え、扉を見詰めていた軍師様へとニヤニヤと薄ら笑いを浮かべながら無駄だと諫め。
「この部屋にいる男達は皆ごろしじゃ! そして
儂は魔王らしく高笑いをしながらこの教室にいる者達へと告げてやった。
「きゃぁ~!」
「助けて~!」
「誰か~?」
「誰か助けて~!」
「誰か助けてくれよ~!」
だからこの部屋にいるガキ達は儂に対して恐怖に怯え、恐れ慄いている様子で絶叫、嘆願……。
まあ、奇声まであげる混乱状態なるから。儂の耳に障って仕方が無いので、先ずは男達へと攻撃する事にする。
「うぎゃ、あああっ!」
「ぎゃぁあああっ!」
「痛い!」
「痛いよー!」
「誰かぁあああっ!」
「誰か!」
「誰でも良いから助けてよー!」
「お願いだぁあああっ!」
「お願いしますー!」
「うぎゃ、あああっ!」
「ぎゃぁあああっ!」
まあ、煩い。煩いのぅ。本当にハエ達がブンブンと煩くて仕方がない。
儂は自分の左の腕に呪術で召喚した真っ赤な光の小弓で部屋に居る、逃げ回るガキ達──。気持ち悪い男達だけに的を絞り、真っ赤な光の矢で次から次へと射貫き、狩り──猟奇殺人をケラケラ笑いながら続けていく。
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