「おりゃあああっ!」
「うっ」
「うりゃぁあああっ!」
「おぅ」
「でりゃ、あああっ!」
「うわぁ、あああっ!」
まあ、この通りの、予想通りじゃ〜!
儂は魔力を込めた真っ赤な握り拳を──1、2、3と左右交互に顔やお腹、脇腹……肝臓の位置へと食らい、三馬鹿トリオ……。
そう儂は先程牛輔の攻撃──! 通常の握り拳を儂が呪術で召喚した盾で防ぎ──奴を殴り終わると。
今度は李傕と郭汜へと照準を合わせ踊るように小刻みに動きながら自分の仲間……。
牛輔を自分達の目の前で殴られ、殴り吹き飛ばされる様子を見ながら、唖然としている二人へと吠えに、吠えながら魔力を込めた握り拳で、牛輔に続いて殴りに殴り回してやった。
だから李傕と郭汜の奴も悲痛な顔をしながら声や絶叫を上げつつ、その場で膝をついた。
「ひっ、ひひひ。はっ、はははははは!」
儂は部屋の壁が崩れる程力強く自分の背を打ち、へたり込み、そのまま床に力無く横たわる牛輔や、自分の腹を殴られ「うぅ、ううう」と呻る李傕に。儂から人の急所の一つである肝の臓の上から力強く殴られ、床に横たわり「うぅ、ううう」と仲良く呻る郭汜……。三馬鹿トリオの様子を交互に見詰め高笑いを浮かべつつ見下してやった。
「皆〜、今直ぐ〜、この部屋から逃げて〜!」