「凄い~、上田先輩~! 強そう~! でも、いや~。うちはデブは好みじゃないから~。李先輩だけあげる~」
儂が李儒と樊稠に手招きして早く来いと急かしても、
でも儂は
「そうか樊稠、李儒だけが儂の許へと着て、お前は儂の好意を無にすると言う事だな?」
儂はニヤニヤと微笑みながら、自分の口に何かを入れて、くちゃくちゃと口を動かし。この儂へと生意気な態度をとる樊稠へと尋ねてみた。
「うん、そう~。うちはデブで弱い奴は嫌いだから嫌だよ~」
樊稠の奴は生意気にも
「李儒、貴様もか?」
儂は樊稠から
「えっ! いや、あの……」
李儒は儂が目を細め、不機嫌極まりない顔をしながら尋ねると。儂から慌てて視線を外し下を向きながら呟いた。
「閣下、
李儒の奴も儂では駄目だ。
「それはならん! 無理じゃ! 儂は未だ誰一人、
儂は李儒の要望に対して拒否を示した。
「……李儒と樊稠……。お前等二人は儂の好意を無下にした。だから許さん……。お前等二人は今から儂が力づくで自分の物とするから覚悟しろ、分かったな……」
ひっ、ひひひと儂はいやらしく笑いながら二人を交互に見詰めつつ告げ。自分の口から舌を出し、自身の唇をペロリと舐めつつ
「させるか!」
ドン!
今迄儂の様子を困惑しながら窺っていた牛輔の奴が主君に対して謀反……。不意をつかれた儂は奴の蹴りを真面に受ける事になる。
◇◇◇
(14)