ドン!
ドン! ドン!
ガン! ガン! と。
「痛い! 痛い! 痛いよ……」
僕が悲痛な顔でダンゴ虫……。自分の身体を丸め、悲惨な様子でいてもこの通り……。
僕の丸々した身体は彼女達……。我が校のヤンキー姉ちゃん達に踏み、蹴られ続けるから。更に僕の身体から。
ドン! ドン!
ガン! ガン! と打撃音が聞こえてくるので。
「辞めて! 辞めて! 辞めてよ! お願いだから! 辞めて~~~!」
僕の口から更に悲痛な声が漏れる。今日も僕の丸々した身体は、自分の髪をグレー色に染めたヤンキー少女とその仲間……。金髪、茶毛色の髪色をしたヤンキー娘達から荒々しい嫌がらせを受ける。
まあ、受け続けているよ。
僕は彼女達に対して何も悪い事等してはいない。只ある人……。この学園の
そう、只今僕の事を蹴り、踏みしている彼女達ヤンキー連中や生徒会のメンバー達での、僕が時間制限内に帰還できるか? の、楽しいゲームみたいでね。その最中だから僕は慌てて教室へと帰還の最中……。
だからこの娘……。 グレーの髪色した張繡さん達ヤンキー娘のメンバー達は、自分達が勝利をするために今日もまた僕へと嫌がらせをおこなう。
それも彼女達は自分の口の端をニヤリと吊り上げ──!
「わっ、ははは」
「あっ、ははは」
と高笑いをしながら僕の丸々した身体を蹴り、踏みしつつ。
「マジで、仲頴の奴、コロコロ転げて、やんの、笑える」
「うん、張繡の言う通りで笑える。笑える。あっ、ははは~」
「張繡~。今、上田の身体、転げた瞬間にボールみたいに跳ねなかった?」
「うん、跳ねた! 跳ねた! マジで仲頴の身体がボールみたいに跳ねる瞬間を、アーシは見たからね」
「ああ、張繡~。うちも見た、見たよ~!」
「張繡~、マジで受けるね~。上田の奴は~」
「本当に仲穎の奴はキモイ、キモイん、だよ。こいつは~。あっ、ははは~」
(4)