《ガッン！》

「うわぁぁぁぁぁぁぁ！」

　誰かに足をかけられた僕だから絶叫を上げれば。その後はドカン！　と好い音を出し、廊下の床に転がる。

　だから僕の顔は悲痛な表情で、口からも「うぅ、ううう、痛い……」と呻るのだが。

　何故僕の身にこんな悲惨な出来事が起きたかと申せば？

　先程も少し説明をしたけれど僕は、生徒会長女王様から連日のように下される無茶な下知……。

　それも時間制限のある昼食──ランチの買い物を僕は今日もこなす為にお昼の大休憩と共に階段を下り、売店で他人との購入競争……。

　そう時には僕のこのプクプクとした顔や身体を菓子パンや惣菜パンの購入の最中に他の学年やクラスの生徒達から殴り、蹴られる嫌がらせを受ける事も多々ある中でも。僕は可愛い彼女の下知、ミッションをこなす為に、自分の歯を食いしばりながら。

「おばちゃん～、サンドイッチ一つちょうだい～！」と叫び、お願いをして、彼女から言われた物を購入……。

　その後は慌てて階段を駆け上がり、自分のクラスがある階へと到着した。

　だから僕は自分のクラス──教室へと向けて廊下を走っている最中にこの通りだ！　廊下を走る僕の目の前に自分の髪の色をグレー色に染めるヤンキーの娘……。

　そう僕の小さい頃からの顔なじみのヤンキー姉ちゃんの容姿が見たから「あっ！」と驚嘆すれば冒頭のシーンの通りでね……。

　僕は自身の髪をグレー色に染めるヤンキー姉ちゃんの張・繡・さ・ん・に足をかけられ──！

　その後はドン！　と大きな音を立て──今日も廊下に転がるから。

「い、痛い……。痛いよ。張繡さん……。何で僕に対していつもこんな酷い事をするの……？」

　僕は廊下の床を枕にしながら今日も悲痛な顔……。様子……。

　僕のことを好んで嫌がらしてくるヤンキーな張繍さんへと尋ねる。

　まあ、ついでに僕は「ツぅ……。痛い……。やめて……」の呻りと嘆願も付け加えながらだ。

　◇◇◇