「はぁ、はぁ、はぁ、や、やばい、やばい、不味い、本当に遅くってしまったよ。本当にどうしよう? ああ、今日もまた叱られるよ……」
僕は学園の売店でパンの購入をし終えて、慌てて教室へと戻りながら今日も嘆きつつ走り、教室へと帰還するのだ。
でも僕の嘆きはこれで終わる訳も無く。
ああ、僕は今日も御仕置と言う名の折檻を受けないといけないのかな……? ああ、本当に嫌だな……。マジで、このまま家に帰りたいよ……と。
今度は脳内で嘆きながら丁稚、小間使い、パシリの駄目な僕は、自分のデブデブした見苦しい容姿で、胸とお腹をプルプルと震わせから教室へと駆け足で向かうのだが。
僕のこの少しポッチャリと言うか? 大変にふくよかな容姿……。
まあ、世間で言われているデブ! 百貫デブ! と呼ばれる容姿だから、僕がいくら全速力で走り──!
自身の額や頬、背中から大量に汗を流し、着衣している白い学園指定のシャツをビチャビチャニ濡らし走ろうが。僕の巨躯では機敏に早く走る事は不可能だから。
僕は先程説明をした通りで、
今日も【御仕置】、【折檻】と呼ばれる虐め行為をハーフの僕は受けるだろうなぁ~! と思うけれど。
それでも少しでも彼女の折檻……。虐めが和らぐように僕は真剣──慌てて教室へと向かうのだった。
◇◇◇