以前までの
嬉しい時には、共に喜び合う温もりのある心。悲しい時には、そっと寄り添う静かなる優しき心。そんな太陽と月にも似た人柄に、姉妹達は何度も救われたに違いない。
もしもこの出逢いがなければ、今頃どうしていたのだろう。しみじみとした
ゆえにお互いは惹かれ逢い、想いを共感することが出来たのかも知れない。その感情に改めて気付かされた
「感謝…………か、そういえば? あの時に見た不思議な輝きは、そんな意味だったのかな」
ぼんやりとした表情で過去の記憶をたどる烏兎。当時の状況をしばらく考え、脳裏に映し出された情景を静かに呟いた。
「こん。それは、どんな輝きだったの?」
「たしか……とても綺麗な透き通った
「こん。
「そう、掌から溢れだした光がね、魂の
「こん。その光って、花びらのような形をしていなかった?」
「花びら? そう言われてみれば、似ていたような気もするけど。なんでそんなことを聞くの?」
「こん。それはね、重要なことだからよ」
「重要なこと?」
「こん。そうよ、その光は
「約束……の光? って、なんか変な呼び名だよね」
「こん。そうね、こう呼ばれる理由は訳があってね。
「転生が約束って、そんなの誰にも分からないと思うよ」
「こん。いいえ、それが分かるのよ。だってね、私の魂は
「蘇った? 仮にそうだとしても、どうやって事実を確認することが出来るの。まるで前世の記憶を知ってるような言い方だけど」
「こん。さすが鋭いわね、
「えっ、じゃあもしかして? いまの
「こん。そうよ、浄化の力はなかった
「偶然……? 言ってる意味がよく分からないけど」
「こん。つまりね、
「えっ、導かれるって……
「こん。もしかして、知らなかったの?」
「うん、今まで恩師だと思っていたから」
「こん。なるほど、だから不思議な顔をしていたのね。てっきり私は、気づいてるのかと思っていたわ」
「けどその人って、亡くなったんじゃないの?」
「こん。そうよ、でもどうして?」
「いや、だって、いま仕えている主は二人目だよね。だったら、二重の契約っておかしくない?」
話の流れから分かる通り、
こうした事情を聞かされていた