「それは知りませんでした……」
マヤさまは王子さまの説明を聞き言葉を返す。
「まあ、マヤ、お前が知らぬ、のは仕方が無い事だ。マヤ、お前は国立魔法学園に入学して寮に居たから知らないとは思うぞ。伯母上や爺さんを交えて四人でワインを交えながら食事をした事も度々だ」
マヤさまが言葉を返せば、
「じゃ殿下?」
「ん? どうした、マヤ?」
「私の父から」
「……ん?」
「私のことを妃として貰ってくれないか? と言った話しは以前から父の口から出ていたのですか?」
マヤさまは先ほどまでの元気ある様子ではなく、弱々しい様子……。俯き加減で王子さまへと尋ねる。
「うん、出ていたなぁ……」
「そうですか」
「ああ」
「父は殿下に私の事を何て言われていましたか?」
マヤさまは再度王子さまへと尋ねた。
だから彼女以外の御妃さま達も王子さまの返答に興味津々になり、私も含めてさり気なく聞く耳を立てるのだった。
◇◇◇