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第83話 海戦をしましょう(1)

「マヤさま~。海賊討伐をしましょう~」


 わたくし達が今日も優雅にテーブルやデッキチェアに座り、横たわりをしながら和の国生産の茶葉を使用した王子さま御自慢の紅茶や洋菓子、和菓子を食しながら優雅……。


 まあ、王子さまやレビィアさま、アイラさまのようにワインや日本酒、ブランデーを優雅に飲みつつ寛いで、船旅を満喫していると。

 わたくしと仲良く紅茶を「うぅ~ん、良い香り~」と感無量しながら、香りを嗅ぎ、飲んでいたマヤさまへとララさまが、ハッ! と何かを思い出したかのように、自分のお口を開けるから。


「はぁ~~~」


 マヤさまは驚嘆されて、彼女は開いた口が塞がらない状態へと一瞬だが陥ると。


「ララさま、あの、ですね、以前も私が申しましたが」


 マヤさまは怪訝な表情で告げる。


 でもこの令嬢さまは本当に好奇心旺盛の戦好きなのかな? まあ、とにかく、早く戦がしたくて仕方がないようだから、お父さまがイングリッシュ王国の海軍を束ねる都督である、今日も水着ではなくドレスを身に纏い、肌を見せないようにしているマヤさまへとワクワクと微笑みながら尋ねたのだが。


 まあ、この通りで、ララさまは今日もマヤさまに言い返されたので。


「ララ達の艦隊は攻撃力も防御力も揃える鉄壁に無敵艦隊ですから。ララやみなさまを海賊達の餌にして敵を釣り、戦をしましょう! 戦を~! 海面で足場が悪いようならばシルフィーヌさまに敵の旗艦へとブリザードお見舞いしてもらい。海面をカチカチに固めれば普通に歩兵部隊として突撃も可能ですから。一度に沢山の兵を敵の船にとりつかせ占領をすることも可能ですから。シマズ伯に嫁にいかれたヨシヒロさまのように、自国に帰還するまでに軍船の数と財宝、捕虜……。奴隷を手に入れてお金も設けましょうよ。インドア帝国本国には女王陛下祖国の伯母さまやシルフィーヌさまの実家が経営をしている商会もございますから。そこで売ればいいですよ。ふっ、ふふふ」と


 わたくしの叔母さまが和の国、セツマへと嫁入りする時に海上で暴れに、暴れた大伝説を自分達も実行しようと言うものですから。


「「はぁ~!」」


 今度はマヤさまだけではなく、わたくしも目が飛び出るくらい驚愕してしまいましたが。




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