「えっ、あっ、はぁ~」
王子さまの説明や叱咤激励を聞いてもマヤさまは、
「……殿下が何故、西の大陸や西の南の大陸の女性ばかりを娼婦として雇い従軍させているのか、私はやっと理解ができました」
マヤさまは王子さまへと告げる。
「そうか、やっと理解ができたか」
「はい」
「そうか、そうか、それはよかった」
マヤさまとは違い王子さまの方は何度も首肯するぐらい、彼女に自分が編成をしている兵士達のことを理解してもらい上機嫌となる。
「はい……私は殿下が水兵達のストレス解消と自分の好みの女性達を御集めになられて、思う
マヤさまは王子さまが不謹慎で女性集めをした訳ではないとわかるから感心をする。
「陛下がそんなことをすれば、わらわが許す訳ございませんから。ねぇ~、陛下~」
「えっ! 俺か?」
「はい、そうです、陛下~」
「ああ、俺はしない。しないぞ。アイラ。あっ、はははははは」
マヤさまの話しを聞き、猫から、大変に不機嫌極まりない様子へと変貌をしたアイラさまへと王子さまは、自分の顔を引き攣らせ、笑い誤魔化しつつ、自分の顔の目の前で手を振り、首も振りながら、いやらしいことはしないと説明をした。
「私もアイラ様と同じく許しませんから、御方様ー!」
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