「シルフィーヌは大袈裟だな……。それに父上や爺ちゃんも大袈裟だ……。俺の魔力や武力なんて戦上手のヨシヒロ伯母上に比べるとまだまだ……。それに一族を纏める事はエリザベータ伯母上様や父上、ヨシヒサ伯父上の足元にも及ばない。それに智謀や戦術に関してもトシヒサ叔父上やイエヒサ叔父上にも敵わない……」
だけど
でも
そう中々終焉を迎えることもない隣国との紛争を終わらすことも可能だと、
それに
「陛下? ヨシヒロさまの魔力と魔法力は、そんなにも凄いのですか? わらわはシルフィーヌさまの魔力と魔法も稀代の天才で相当なものだと伯母上さまから聞いてはいますが。それでもヨシヒロさまの方が凄いのですか?」
天を仰ぎながら、自分の王子さまは素晴らしい、世界一だと歓喜、感動、感無量……。ポッ! と自身の雪のような肌を桜色に染めていたアイラさまでしたが、我に返ると、何故かこの