「……と、言うことですよ、みなさん……。だから陛下はわらわ達、自分の妃達に船上だろうと優雅に振る舞いと言ってくださっているのですよ。もしも何か厄災が起これば、自分がわらわ達のことを一人でも守れる自信がおありですから……」ポッ!
アイラさまは最後に自身の頬を桜色に染め感無量……。自分の王子さまは世界一……。妃になってよかったと再認識して惚れられた顔を始めるから。
「ララの旦那さまは、やはり世界一……。ララが旦那さまを夫に選んだことは、やはり間違えのないことだと再認識できました……」
アイラさまに続きララさまも自身のまだ成長過程の胸の前で手を合わせ、握り、天空──。雲一つない空を虚ろな目で眺めつつ、やはりアイラさまのように自身の頬をポッ! と桜色に染めつつ拝み始めるから。
うわぁっ! 二人共大丈夫ですか? と、
実は
「御方様ー! シルフィーヌ様が言われた事は本当の事ですかー!」
レビィア様が驚愕と言うか? 絶叫交じり? まあ、とにかく慌てふためきながらデッキチェアーで狸寝入りをして無視をつける
「な、何だ! レビィア? 騒々しいな……」