「あら~、自信がないのですか、マヤさま~?」
だから
アイラさまがシンチョウ国から王子さまが輸入したらしい珍しい鳥の艶やかな羽で作ったらしい扇子で自分のことをパタパタと仰ぎつつ、如何にもマド島の女王さまらしい振る舞いで、優雅に微笑みながら遠回しに、我が国の艦隊で敵国を討伐する自身はないのか? と尋ねた。
「何の事ですかアイラ様?」
わかっていても、わからぬフリではないですが? マヤさまは自分の口ではハッキリとした言葉を告げずに遠回しに尋ねた。
「何のことって、我が国の精鋭部隊で敵の船団や海賊船を討伐できないか? ということですよ。マヤさま……」
言葉を選んで回答したマヤさまに対してアイラさまはもう完全にイングリッシュ王家の者ではなく、インドア帝国の王子……。マド島の都督であり。マド島の王さまだと言っても過言ではない、海軍都督で、次期王位継承に一番近い王子だと
「ですから、その件は、先程御二人に説明をしたと思うのですが? あの説明では、アイラさまは納得できませんか?」
アイラさまの不敵な微笑みを見てマヤさまはムッと不快感を募らせた顔と重たい口調で尋ねる。
でもアイラさまは、そんなマヤさまの様子を見ても笑みを切らすこともなく。
「シルフィーヌさま」
御二人のバトルを見て、実際の
「あ、あの、何ですか、アイラさま?」
「陛下が魔物の武器と防具を所持ているとわらわは
アイラさまが王子さまの秘密……。それも親族でも一部の者しか知らない事実を故郷の女王陛下から直接教えてもらったのだが、真相はどうなのか? と王子さまの従妹である
「「えっ!」」
アイラさまの言葉を聞き、ララさまとレビィアさま……。そしてマヤさまも当たり前のように驚嘆したのだ。
だって大変に恐ろしい大型や中型……。そして人型の強力なモンスターを倒すと手に入るらしい、人智や魔力も超えた魔法武器と防具……。それを持てる者は天運に選ばれた最強の英雄のみなのだ。
だから
それには
特に
そう
「はい、そうです。殿下はボスモンスターの特殊な武器と防具を所有している。この世界でも数少ない英雄さまでございます」
と
◇◇◇