ララさまから屁理屈を……じゃないですよね。(汗)
まあ、
グッ!
マヤさまは自分の奥歯を噛みしめ、怪訝な表情……。この小娘が、噂通りでやるわね、と言った感じで睨み返すと。
「確かにララさまの言われる通りで、ルドア殿下は私達や水兵達のストレスが堪らぬようにと心掛けてくれているのは大変に良い事だと思います。でも流石に私達兵士達の上に立ち見本になる者達が。兵士達の規律が乱れる手本になる事を進んで実行するのは、やはり私は良くないと思います」
マヤさまはいくら王子さまが
それだと誰が見て聞いても正論を言っているマヤさまとレビィアさまが悪者のような感じに捉えられるようになってしまうから。
だから我が祖国が産んだ天才少女のララさまの大丈夫だ! の意見を聞いても我が祖国の海賊の長の姫さまは、幼い頃から彼女のお父さまの背を見て育ってきているので、古今東西の地上での戦に詳しいララさまの意見に耳を傾けたかも知れないけれど。
ここは海上……。それも船上──! この艦隊の旗艦──! ルナ号の神聖なるデッキ……。男達の戦場だから。
「それに敵船や海賊船は、マストの見張り場から常に遠眼鏡で敵を! 獲物を探している訳ですから。私達が魅惑的な水着姿でデッキチェアーの上で日向ぼっこしながら寛いでいる姿を見れば、インドア帝国の商船と奴隷船の編隊だと勘違いして襲ってきますよ。そうなれば戦も絶えない状態で、返って私達や水兵達も疲労困憊するのではないですか?」
マヤさまは更にララさまへと告げた。
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