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第68話 世界最初のハネムーン (11)

「……でもマヤさま、この旗艦にはいらっしゃいませんが、ララの旦那さまは、長い航海で性欲が耐え切れなくなった水兵達のためにと、春の夜を売られることを職業とした女性達を乗せた。和の国の遊郭仕様の戦列艦まで用意してくれているようですか、何も問題はないのではございませんか?」


 ふっ、ふふふと目には目を歯には歯をとマヤさまの諫めに対してララさまが幼いながらも反撃……。王子さまが自分の部下達の長い船旅の疲れを癒すため? でも疲れますよね。あれは? あの行為は?

 う~ん、でも? 王子さまの臣下の者達は披露は残るけれどストレス発散にはなるらしい。王子さまがわたくしに教えてくれたから間違えないと思われる?


 わたくしの叔父上さまシマズ伯が叔母上さまを婚姻で連れて帰る時に妙案した水兵達の男の性……。まあ、性欲を押さえ、船上での暴動を押さえるために思案をしたらしいと言うか?


 和の国の戦は、戦場へと辿り着くまでの移動の最中に、遊女を持つ商人達が戦場へと着くまでとか、本陣近くで遊女の夜の春を売る商いをさせて欲しいと嘆願をしてくるらしい。売り上げの一割、二割バックで払うからどうか? と殿さまに商いをさせて欲しいと交渉……。殿さまの許可がでれば、戦場に着くまでの期間、お祭り道中をしながら付き添ってくることがあるのを思い出して、わたくしの産まれ故郷の商人から性奴隷を沢山購入して始めたのが最初らしくて、王子さまは叔父上さまや叔母上さま……。


 その時に叔母上さまに付き添いついてきた御自分の母親……。叔母さまからも聞いたらしくて、王子さまはその時に、戦になれば遊女など邪魔になりませんか? と叔父上さま達に尋ねたらしいのだが。

 叔父さま達はみな自分の首を振り──。男は女を命懸けで守る生き物……。ましてや商いだとしても何度も契った相手……。絶対に敵に渡す者かと、自分の目の色を変え、戦いに挑み、敵を圧勝したらしいのと。遊女の人達の中にも魔法スキルが使える者も多くて、海戦ではか・な・り……役にたったと告げたらしい。


 特にわたくしの王子さまは、戦上手の和の国サムライウォーリアーの戦術を色濃く受け継いでいるので叔父上さま達の言うことは間違えないと実行をしているらしい。


 だから船の長旅でも水兵達が嫌がらないらしくて士気も高いらしく。その上わたくし達の水着姿もチラリと見ても食い入るように見る者は少ないようですよ。

 これはわたくしに魅力がない、の言い訳ではなく本当のことですからと長らく説明をしたところで話しを元に戻しますが。



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