ララさまのお話だと、女王陛下の縁談話の話しが実家にきた時に、彼女のお父さまは、一人娘を他国への嫁にはだしたくはない。できれば養子をもらい、ララさまを自分の手元に置いておきたかったらしいのですが。彼女が結婚相手がインドア帝国の四男であるけれど。あの高名ルドア殿下……。彼女の言う通りで初陣にて大戦果を挙げた
「ルドア兄さま、じゃなかった。殿下、ララさまの言われていることは本当のことなのですか? 私達妃のことを想い、考慮してくれたのですか?」
陛下の血の濃いい従妹君であらせられるシルフィーヌさまが、ララさまの説明を聞き、本当に驚嘆するから。
あれ? 違うの? 陛下ってもしかして本当にいい加減な御人なのかな? わらわ達三人……。まあ、フン! と鼻息荒くドヤ顔をしているララさまと、もう自分の目が出るほど驚いているシルフィーヌさま以外の妃達は、自分の顔色を変えつつ陛下へと注目をするのだった。
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