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第63話 世界最初のハネムーン (6)

 ララさまへと不機嫌極まりない様子で告げ、尋ねたマヤさまですが。ララさまはわらわが考えていたよりもマヤさまとの答弁、討論を周りが首を傾げてしまうほどあっさりと終えられて、陛下が悪いとマヤさまの意見に了承するから。


 陛下がわらわ達のためにと買え揃えてくれた優艶なビキニ水着と呼ばれる物を着衣しているわらわやシルフィーヌさんは、同じくまだお子さまの体型で胸も余りでてはいませんが、同じようにビキニ水着を可愛く着こなしているララさまの一言で立場的に悪くなってきたので。

 わらわとシルフィーヌはお互いが仲良く顔を見合わせ苦笑い……。困ったな……。あっ、はははと思えば。


「……でもララ達の旦那さまは天下に英傑の一人! 初陣にてあの海に囲まれた天然の要塞マド島へと強行上陸して、母国に完全に服従させ都督となられたマド島の王とも言える立場の御仁でございますから。旦那さまはいくら敵国の船団がこちらへと攻撃を加えてこようとも楽に撃破するだけの力が我が国艦の隊にはあると自信があるから、長い船旅でララ達……。陛下の大事な妃達が色々な病にかからぬように、優しく気を使い、戯れ、一緒に遊ぼう。そして仲良くしょうなぁ、と遠回しに告げてくださっているのだから。マヤさまもシルフィーヌさまも、そんなに固く、かしこまらずにいきましょう。船の旅……。ハネムーンはまだ始まったばかり……。みなさまで楽しみましょう…」


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