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第54話 御対面……(1)

【ルドア】


「じょ、女王陛下~! こ、これは何ですかぁ~?」

「……ん? 何が、ですか、ルドア?」

「いや、何かじゃ、無いでしょ、伯母上様……」


 俺があるものを見て驚愕した。でッ、直ぐに「はぁ」と落胆もしたのだ。


 だって俺の目の前にあるものが置かれている。それも、物と言っても美の女神の置物では無い。ちゃんとした生ある人間呼ばれる者が、少女ばかり五人もいる……。


 まあ、その中には一人程、妙に俺の事を見てはニコニコと微笑んでいる場を弁えろ! 馬鹿者が! と言いたくなる者いるが。残りの四人は、えぇ~と? 一人程何処か他所を向いている? まあ、見ているのか俺にも分かりかねる顔をしながら呆然としている者もいるようだが。残りの少女達三人は、俺の顔を上目遣いでチラチラと見ながら照れ恥ずかしそうな仕草をしたり、俯いたり。


 まあ、良くある仕草? 初めて会う異性に対して照れ恥かしそうに、自身の指を使用して弄ったり、腰をクネクネと落ち着きなく動かしながら俺を見ては照れ恥ずかしそうに振る舞う。煌びやかなパーティードレスと言うよりも? 婚礼用のドレスなのか、これは? と。


 俺が更に驚愕するようなドレスを着衣して綺麗に着飾った少女達は……。まあ、取り敢えずは置いておいてと……。


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