「えっ! どうしたの、マヤ?」
彼が自分の顔色を変え、慌てて私へと尋ねてきた。何時もの私と様子が違うから彼は動揺を隠せない様子で尋ねてくるけれど。
私はもう彼と仲慎ましい様子を他人に見せる訳にはいかない。
「ジョセフすいませんが、私に身体に二度と触れないでください。お願いします」と彼に深々と頭を下げ。
「ジョセフ、貴方と私は生徒会の役員を一緒にする知人ですが、今後はできれば二度と私に話し掛けないでもらえますか? お願いします」とも告げた。
いくら彼が困惑していようとも私は、赤の他人になってもらえないかとも、頭を下げ嘆願をした。
だから彼は「マ、マヤ……」と私の名だけ小声で呟きながら、呆然としつつ近づいてきたから。