「では、アイラ様の一族の女性達の大半は、女王陛下の意志の許、戦略結婚で結ばれるのですか?」
私わたくしの友人、知人は、今度は興味津々に、女王陛下の下知の下結婚をするのか? と尋ねてきた。
「えぇ、そうですね……。それで我が国は他国や有力貴族と同盟を結んで力をつけ、新興国家のはずなのに。一時は海を制したスパニッシュやオラン国などを今や追い落とす日の出の勢いですからね、我が国は……」
私わたくしはこの国の女王陛下の一族に名を連ねる者……。
それも女王陛下が伯母に当たる公爵家の娘だから、自分の胸をプルン! と張り、ツンツン! えっへん! と空威張りをしながら友人、知人へと我が国偉大さと、強力さを解いたのだ。
「……じゃ、アイラ様?」