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第35話 女王陛下からの招待状(16)

 でッ、わたくしが驚愕するのと同時に友人、知人の中から。


「あの、男女のカップルの中の眼鏡をかけられた女性は生徒会長のマヤ様だよね?」と声が漏れる。


「うん、多分、そうじゃないかな?」と少しばかり自身の無い声も漏れるのですが。


「いや、間違いありませんわ……。あの方は間違え無しに、我が校の生徒会長様で御座いますよ……。皆さんのもそう思いませんか?」


 直ぐに自分の周りの者達へと同意を求める声が漏れるから。


 このぐらいの年齢の少女達は大変に色恋に興味があるので、わたくしの友人、知人は、自分の目の瞳をキラキラと輝かせながら。


「えぇ、間違え御座いません」

「あの方は、マヤ様で御座いますわ」

「はい、我が校の生徒会長様ですわ~」

「あの殿方はマヤ様の彼氏様で御座いましょうか?」

「ええ、多分、生徒会長様の大事な殿方で御座いますわよ」

「キャキャ」

「いや~、ん」

「嘘~?」

「まあ、何とも仲慎ましい~」と。


 まあ、この後もみなさんはわたくしの周りで黄色い声音を漏らしつつ、キャキャと騒めくから。


 あらあら、困りましたわね~と、わたくしは思いながら友人、知人達の様子を呆れながら窺うのだった。



 ◇◇◇






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