第34話 女王陛下からの招待状(15)
でも我が一族は女性だけが優秀ではなく、男性陣にもよい将は多々いるから。あのですね? と私がみなさんへと告げようとすれば。
「あっ!」
私の友人が急に驚嘆した。
「どうか、したのですか?」
私は驚愕している彼女へと尋ねた。
「アイラ様、見てください」
彼女は私へと自身の首をクイクイ意味深に動かし、何かしらを合図──。私へと見て、確認するようにジェスチャーしてくるから。私は彼女の頭が追う先を見詰めてみた。
「あっ! あれは?」
私は友人が無言で教えてくれた先を見て、彼女のように驚嘆した。
だって私の目の遠く先には、我が校の男女のカップルが仲慎ましく会話をしながら昼食をとる姿が映るのだが。そのカップルの女性の方が先ほど私達の会話で出た年上の親戚のお嬢さまで、この学園の生徒会長さまだから。私は少々驚いた……。