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第32話 女王陛下からの招待状(13)

「そう言えばこの学園にもアイラ様の親戚に当たる人がいるのでは?」

「えぇ、いますよ。確か、数人はいたと思いますよ?」


 わたくしが「う~ん」と唸りながら、自分の顎に指を当て、天井を眺めつつ言葉を漏らし、誰と誰がいたかな? と考える人へとなっていると。


「そう言えば、この魔法学園の生徒会長様もアイラさまの御親戚ですよね?」


 友人、知人の一人がわたくしへと微笑みながら尋ねてきた。


「えっ! あっ、確かそうでしたね」


 わたくしは一つ年上の彼女……。時々見かける生徒会の役員……。それも生徒会長をしていて、偶に講堂で全生徒へと指示……。今後、我が校の生徒達はどうあるべきかを熱弁したり、生徒間の決まりごとなども、全生徒に問いかけ、みなで話し合い、決めるを実行している、堅物そうな親戚の先輩の容姿を思い出す。


「結構~、生徒会長さまは、地味な感じの大人しく見える容姿ですが。やはり生徒会長をされるだけあって、何でもそつなくこなすことのできる才女って噂ですよ~」

「へぇ~、そうなのですね?」

「えぇ~、そうらしいですよ~」

「やはり、この国の女王陛下と同じ血を持つ、女性達は皆優秀なのですね~、アイラ様~?」


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