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第29話 女王陛下からの招待状(10)

【アイラ編】


「アイラ様って本当に算術の計算が早いですわよね」

「そうかしら?」


 わたくしの周りに集う友人の一人が褒め称えてくれた。


 だからわたくしは彼女へと微笑みながらお礼を告げる。


「えぇ、そうですわ、アイラ様」

「アイラ様は、我が学年でも成績優秀……。一番ですから」

「えぇ、そうですわ、アイラ様は素晴らしい~」


 わたくしがお礼を告げた娘以外の友人達も彼女に釣られるように褒め称えてくれた。


「それにアイラ様は、私達は未だこの学園の一年生なのに、もう既に算術に関しては二年生や三年生の授業で習う内容まで解き、計算の方も出来るから。本当に素晴らしいです、アイラ様は……」

「流石、我が国の女王陛下の姪っ子様で御座います。アイラ様は~」

「そう、その通りで御座いますよ、アイラ様は……。女性の身でありながら何でもそつなくこなせるのは、流石女王陛下の御血筋の姫様で御座います……。何と素晴らしい~」

「えぇ、彼女の言われる通りですわ~、アイラ様~」


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