【レビア編】
「はっ!」
《カン!》
「はぁ~!」
《カン! カン!》
「はい! やぁ~!」
《カーン!》
「うわぁ~!」
私と師との実技の模擬練習……。剣と剣の打ち合いの激しさで剣が宙を舞えば──!
その後はスポン! と地面に良い音を出して剣が刺さるから。
よし! 今日も勝利だ!
私は自分の心の中で歓喜しながらガッツポーズを決める。
でも私の外面は平素を装いつつ、自分の腰の鞘へと剣を治めるだけに止め、年頃の娘達のようにはしゃがない。
だって私は、このイングリッシュ王国の
そんな私が剣を腰の鞘へとカキン! と心地良い音を出しながら納めると。
「両者、ここまでー!」
練習試合の審判をしていた私の兄から、停止の知らせが両者に告げられた。
「有難う御座います」
私は練習試合の相手をして頂いた師範に対して敬意を払いつつ、頭を下げる。
「いいえ、いいえ。こちらこそ。レビィア様……」
私の剣の相手をしてくれた師が、ニコリと優しく微笑みながら言葉を返してくれた。
でッ、言葉を返し終われば師は、未だ地面に突き刺さっている自分の剣を拾いに向かい歩き始める。
「あっ、ははは。それにしてもレビィア様は本当に強くなられた。女性にしておくのが勿体無いくらいに……」
私の師は今日も笑いながら絶賛してくれた。
「本当に先生の言う通りですよね。私とレビアの性が逆ならば良かったのに。あっ、ははは……」