伯母上様は最初は微笑みながら優しくだが、でも言葉の最後の方は、自分の目を細め、重たい声音で親父様た爺様に、一族の長として俺の事を諫めてくれと嘆願されたのだと告げてきた。
だから俺は脳裏で、クソ~、親父様と爺様は要らぬ事を伯母上様に頼んで……。鬱陶しいなぁ~と思い。
伯母上様には「あっ、ははは、そうですか」と笑い誤魔化した。
「ルドア~?」
「はい」
「貴方はもしかして町娘の中に好きな娘がいて。その娘と身分が違うから父や母に紹介する事が出来ずに悩んでいると言う事はないですよね?」
俺がマジで面倒な事を親父様や爺様は、伯母上様へと嘆願をしたよな~。マジで勘弁してくれ~! と、自分の脳内で嘆いていると。
伯母上様がまた訳の解らいない事を俺に尋ねてきた。
「あのですね、女王陛下? 私には、そのような女性はいませんが。父上様や御祖父様が、そのような訳の解らない事を女王陛下へと告げているのですか?」
俺は伯母上へと少しばかりムッとした顔で尋ねた。
(5)