「そうでしょう、そうでしょう、女王陛下もそう思うでしょう? 特に和の国の茶葉はシンチョウの物よりも優れて、コクもあり美味しいですよね」と尋ねる。
「えぇ、そうですね、ルドア……」
伯母上さまはまた俺の意見に同意をしてくれた。
だから俺は嬉しくて仕方が無いので、更に機嫌よく微笑みながら、また紅茶を飲み始めるのだった。
「ルドア?」
俺が紅茶を飲み始め、香りを嗅ぎ、堪能し始めると伯母上様が声を掛けてきた。
だから俺は紅茶の香りを嗅ぎ、楽しむ行為を辞め。
「女王陛下、何ですかな?」と首を傾げると。
「……ルドア、彼方は何故、何時迄経っても妃をとらないのですか?」
「えっ、私ですか?」
「ええ、そうですよ、ルドア、貴方です」
首を傾げる俺に伯母上様は嫁を盗らぬ、のか? と尋ねてきた。
だから俺は苦笑いを浮かべつつ、さて伯母上様へとどのように答えるかな? と少しばかり思案をする。