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第15話 褐色色した王子様の婚姻話 (7)

「そうでしょう、そうでしょう、女王陛下もそう思うでしょう? 特に和の国の茶葉はシンチョウの物よりも優れて、コクもあり美味しいですよね」と尋ねる。


「えぇ、そうですね、ルドア……」


 伯母上さまはまた俺の意見に同意をしてくれた。


 だから俺は嬉しくて仕方が無いので、更に機嫌よく微笑みながら、また紅茶を飲み始めるのだった。





「ルドア?」


 俺が紅茶を飲み始め、香りを嗅ぎ、堪能し始めると伯母上様が声を掛けてきた。


 だから俺は紅茶の香りを嗅ぎ、楽しむ行為を辞め。


「女王陛下、何ですかな?」と首を傾げると。

「……ルドア、彼方は何故、何時迄経っても妃をとらないのですか?」

「えっ、私ですか?」

「ええ、そうですよ、ルドア、貴方です」


 首を傾げる俺に伯母上様は嫁を盗らぬ、のか? と尋ねてきた。


 だから俺は苦笑いを浮かべつつ、さて伯母上様へとどのように答えるかな? と少しばかり思案をする。



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