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第14話 褐色色した王子様の婚姻話 (6)

 だから俺は自分の本国であるインドア帝国にいるよりも、お袋様方であるこのイングリッシュ王国にいる方がこのように寛ぐ事ができるから。

 俺は長い船旅になるけれど、自分の領内はお袋様やあいつに任せて、水軍の練習航海と新たな兵を集める為の奴隷商人との取引を理由に、このイングリッシュ王国へと滞在しているか?


 俺の住居があるマド島での引きこもり生活……。


 特に俺の住居は小ぶりだけれど、和式の三層仕様の城で内堀、中堀、外堀の三段構えの強固な城郭の上に魔弾を発射できるアームストロング砲も完備で──! 俺の親父様が住み暮らすインドア帝国の宮殿よりも強固な造りだから。

 親父様が自分に一大事があれば、俺の城迄退避をするは、わっ、ははは~! と高笑いするほどの城なので。俺はお袋様とアイツを城に投げ、放置しても里帰りが出来ると言う訳なのだ! と説明をしたところで話を冒頭シーンへと戻すけれど。


 クイーン・エリザベータ・ガイ伯母上様に第二の故郷の茶葉を褒められた俺は上機嫌で。


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