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第13話 褐色色した王子様の婚姻話 (5)

 そう、自軍の兵士が大怪我をしようが、他界をしようがクレリックの回復魔法と蘇生魔法を使用して粘り強く攻撃をしながら上陸作戦を成功させ、各要所を占領……。


 敵の居城は、インドア帝国では俺しか持たないの防具と武器とを使用して破壊──!


 俺は過去の皇帝達が出来なかった偉業を親父様の代わりに成し遂げ、家のお袋様に流れるイングリッシュ王家の海賊の血の良さや、和の国でも精強と名高いシマズの伯父上や伯母上達の武勲の名を汚さぬ事が出来た。


 だから俺はやった~! と言った充実感とホッ! とした安心感を得られる事が出来た。


 でもマド島攻略後は、俺に対しての国内での評価がうなぎ上りになってしまい、兄上達も含めてインドア帝国の高官達や貴族達からも一目置かれる立場になった! と言いたいところだけれど。

 インドア人とイングリッシュ人のハーフである俺だから、皆は嫉妬心や猜疑心……。


 そう俺がイングリッシュ王国の軍を国内へと招き入れ、インドア帝国を売国するのではないか? と言った冷たい目で見詰められるから。」

 俺はどうやらインドア帝国内では超がつくほどの嫌われようだ。




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