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第12話 褐色色した王子様の婚姻話 (4)

 だから俺は、えっ! マジか? 嘘だろう? と思う。


 そして嫌だな~。マジで俺があの島を攻略するのか? と困惑した顔を親父さまに見せながら少しばかり思案をする振りをして回答を遅らすのだが。


 俺の親父様は、中央大陸の大帝国の皇帝陛下様だから、下知を断る訳にもいかない。


「はい、分かりました。陛下……。謹んで命令を受け、この大役を見事に成功させ、陛下……。いや、陛下だけでなく、歴代の皇帝陛下様達の悲願を必ずや私目が成功させ、あの地に安定をもたらせて見せましょう」


 俺は初陣……。若輩の身ながらも都督の任を受け、親父殿から我が国の近代化した水軍を預かり都督をしていたお袋様を副将として、世界的にも高名なシマズ伯伯父上の臣下であらせられるホンゴウ提督の許で、厳しい訓練を受けてきた水兵と和の国で落ち武者や浪人をしてくすぶっていた世界最強の戦士──。サムライウォリアー達をお袋様が親父様に頼んで召し抱えていた、我が国の中でも最強を誇る精鋭部隊を俺は都督として引き連れ──。

 先ずは敵の城、軍港、要塞や町を、このイングリッシュ王国で製造された新鋭艦のアームストロング砲を使用して徹底的な艦砲射撃と、インドア帝国では珍しい回復魔法、蘇生魔法によるゾンビ攻撃……。


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