【ルドア編】
「う~ん、やはり、伯母上様の国で栽培された茶の葉を発酵加工して作った紅茶の香りは、私の国や他の国で栽培され茶葉を発酵加工した紅茶の香りよりも断然によいですね、女王陛下……。そう思いませんか?」
俺は叔母様の嫁ぎ先である和の国のお茶の葉を発酵させた紅茶を一口飲み、口に含み、喉を通すと、やはり和の国茶葉一番だと絶賛した。
だから俺をお茶へと誘ってくれた母方の方の一族の長に当たるイングリッシュ王国の女王陛下クイーン・エリザベータ・ガイ伯母上さまへと紅茶のお味はどうか? と。
俺は今日も凝りもしないで微笑みながら尋ねてみた。
「ええ、ルドア、貴方の言う通りです。シルフィーの嫁ぎ先の国で獲れた茶葉を発酵加工した紅茶は何とも良い香りと味わい……そしてコクがありますね……」
伯母上さまも俺と同様に和の国の茶葉……。
そう俺の第二の故郷とも言える和の国の茶葉が美味しいと絶賛してくれたから嬉しくて仕方がない。