第2話 プロローグは海戦の準備(2)
アイラさまは「ふっ、ふふふ」と微笑みながら私へと言葉を返せば。まさに公爵令嬢さまと言った金髪碧眼の長い髪を海風の揺らしながら、殿下が私達妃にと用意をしてくれた大陸中央の優艶な衣装……。真っ赤なベリーダンスの衣装のへそだしルック着を着衣している容姿で彼女は小さく、よく締まったお尻をフリフリしながらテクテクと戦列艦の艦首へと移動──!
そして到着すれば艦首から遠目で辺りを見渡し始めだす。
私達が祖国から長い船旅でお嫁にいく、インドア帝国の海軍……。海賊の長が私達の主さまですから。この旗艦、一等艦のルナ号の周りには最新鋭の戦列艦二隻とフリゲート三隻が旗艦を囲う輪形陣にて、私達の新たな祖国となるインドア帝国へと帰還をしている最中の艦隊なのだが。
そんな我が艦隊へとアイラさまはいつものように左手で握っていた小さなサーベルを鞘から抜き──。剣を天空へと力強く掲げると。
「みなは~、私と閣下のために死になさい~! そうすれば我がインドア帝国の戦士は~! この世界で一番の猛者~! 武士だと~! 世界の国々の戦士達から尊敬の熱い眼差しを受け、恐れられること間違いありません~! それに私の勇猛なみなさんが仮に~、躯になったとしても~。私達が次から次へと起こしていきますから~。みなは~、何も気にしないで~、命を捨てる覚悟で~。戦場へと出陣~。閣下~と私に~、勝利をもたらしなさい~。わかりましたか~? 私の兵士達よ~~~!」