【ある世界の大航海時代】私達は大海原を旅して、とある国の王子の許へと嫁ぎにいきます!
かず斉入道
異世界恋愛ロマファン
2024年10月29日
公開日
44,147文字
連載中
主人公シルフィーヌは自国の女王陛下の血を引く血族の伯爵家の娘であり、ある日彼女が毎日の魔法と勉学の鍛錬を終え帰宅をすれば、女王陛下からの手鏡……。
その内容と言うのが彼女の婚姻の話しであり。彼女の婚姻の相手と言うのが。シルフィーヌが幼い頃から憧れていた従兄のお兄様……。褐色色の肌を持つアラビアンナイトの物語のような他国の王子様との結婚話なので喜ぶ主人公なのですが。
彼女の愛しいアラビアンナイトの王子様の結婚相手は自分だけではなく。一族の長である女王陛下が選んだ少女達の数は主人公を含めて五人……。
だから主人公シルフィーヌには最初から四人の恋のライバルがいる状態なのですが。彼女の性格は基本明るく、愛しの王子様の妃の一人として選ばれた事で歓喜、感無量ですから。彼女は余り気にもしないで世界最初の豪華なハネムーンの長旅をバカンスのように他の布くのですが。
主人公と王子様は従兄妹同士なので二人が揉めることは御座いませんが。その他のお嬢様達と王子様は面識がなく、心を通う迄は恋愛物語らしく、両者にトラブルも起る船の旅……。
でも時は航海時代……。各国の水軍や海賊達は新大陸と産物……。奴隷を求め海賊行為をしたり。国同士が大海原で出会った敵と海戦にて争っている最中の時代なので、彼女達が乗る軍船も戦に巻き込まれるは、海に沸く魔物に襲われたりと、色々なトラブルに巻き込まれる船旅なので、無事主人公達、貴族の令嬢様達は、嫁ぎ先の大国へと無事に帰還できるのでしょうか?
異世界冒険譚や戦記色の強い恋愛物語でございます。
第1話 プロローグは海戦の準備(1)
うわぁ~、今日も何て真っ青~! それも海は波を穏やか、空も雲一つ無い青空~! まあ、そんな様子だから私達は今日も嫁ぎ先であるインドア帝国の戦列艦の甲板の上──。デッキチェアーの上で殿下が私達妃のためにと用意をしてくれた優艶な水着を各自各々が着衣をして、お互いが仲良くオイルを塗り合いして、和と呼ばれる東の最果ての国……。
そう私と殿下の叔母さま、伯母さまが嫁いだ伯爵家がある国から輸入したらしい大きな日傘……。和紙でつくられたパラソルの下で涼みながら日向ぼっこ優雅に、可憐に楽しむのだ~~~! と言うことはない。
今日は出来なくなってしまった。
だって我が国の敵国であるスパニッシュの艦隊が遊女を沢山乗せた遊覧か、奴隷船と勘違いをして、私達を奪い凌辱してやろうと血気盛んに猪突猛進をおこなってくるから。
「殿下~、いきますね~!?」
私が自分達の褐色色の肌を持つ、麗しい~。でもお顔はキリッ! としている異国情緒溢れるイケメン王子さまへと尋ねれば。
「シルフィーヌ、お前達の好きにしろ、後は任せた」
デッキチェアーに派手な模様の開襟シャツに水着姿で優雅に横たわり、赤のワインを所望……。飲まれて我等の王子さまが好きにしろと下知をくれたので。
私は「アイ、アイ、サー!」と声をだしながら殿下に敬礼すると、踵を返して後ろを振る向き。
「アイラさま~、いつもの通りでお願いします~」
私が産まれた故郷の公爵令嬢さまだった年下のお嬢さまへといつもの通りでと嘆願をすれば。
「は~い、シルフィーヌさん~、わかりました~」