そんなある日のこと。
これを執筆している3日前のことです。
この日の夢は、とても不思議でした。
豊川稲荷東京別院にて、お社に入っている大黒天の仏像が、観音様なのか、お釈迦様に変化していくのです。
その仏像は、とても古い仏像のようで、金箔の仏像なのですが、所々が黒くなっています。
『たぶん、これは…豊川稲荷(愛知)のご本尊の観音様??』
次は場面が切り替わって、私と亡くなった父がテーブルを挟んで向き合って座っています。
私は父に今まで辛かった事の全てを話そうとして、頭の中で会話をまとめていると、父は全てを分かっているかのような顔をしています。
もう、父は成仏をしているようですから、私と会話なんて要らなかったようで、私の考えている事に対して、父はそれを読み取って、言葉にして、すぐに答えてくれます。
うちが苦しいことで、足下を見て調子に乗っている材料商社のことも怒っていましたし、私に八つ当たりをしていた設計のお局や、やる気の無い若い従業員を辞めさせたことも、分かっていました。
それで、最後に父は、こう締めくくります。
「もう、お前の言いたい事は分かっている。今まで俺のやってきた威光を信じて、必死に頑張るんだ。」
私に父がそう告げると、私は薄らと白い空間に、瞬時に放たれたような気がしました。
その時に、子供のような声が聞こえましたが、その声に何とも言えぬ、仏のような慈悲を感じます。
「霊酒は、
その言葉で、私は目が覚めた瞬間に、ハッと気付きました。
『豊川稲荷東京別院で祈祷した時に頂いた御供酒には、もの凄いお力が入っているからだ…』
どおりで、私や弟の霊能力が滅茶苦茶に強くなるわけです。
ただし、これが多くの人に作用する訳じゃないような気もしていて、私や弟に、相当な仏縁があった証左とも言えるかと。
呪詛や怨霊が蠢いている時は、その霊酒によって、私たちは、そっち方面でも相当に助かったのでしょうが、とても力が強いので、それに伴った副作用が沢山あるわけです。
毎日のように夢の中で霊界と繋がりを持つような事案は、私の寿命をかなり縮めてしまう危険性もありえますから、この辺で止めておけ…という忠告もあったのでしょう。
ただ、引っかかる点が1つだけあります。
『
たぶん、これと同じような事態が起こったとき、再び祈祷をして、この御供酒を飲むような事態が訪れる事を示唆しているような気もしました。
後日、私は、コンビニで買った缶チューハイを買ってきました。
何時もなら、神棚や豊川稲荷の御札の前に献上してから飲むのですが、普通に冷蔵庫に入れて風呂上がりに飲んでみたのです。
こうすると、亡くなった父や従兄が夢に出てくるようなことは起きません。
『やっぱり、あの御供酒が強すぎたのだな…』
今は、呪詛や怨霊の類は影を潜めて、その存在自体を、
やっぱり、豊川稲荷の力は強いと言わざるを得ません。
でも、少し、そういう嫌な気配はありますが、以前のように、相次いで不幸が訪れたり、工場内の機械が相次いで壊れるような事態には至りません。
それどころか、何かトラブルや問題があったりすると、不思議と色々な良案が浮かんで、次々と問題があっても解決していくのです。
悪霊や呪詛の類を完全に取り除くのには、しばらくの間、時間がかかると思われますし、油断をすると、また。私が呪詛のようなものを見る可能性は大いにあります。
『怨霊や呪詛は完全に消えたわけでもない。たぶん、色々なお力のお陰で、とりあえず、呪詛や怨霊の力を弱めた上で、私たちの日常を取り戻して、普通の生活ができるようにして頂いたんだ…。』
私たちは、気を緩めることなく、豊川稲荷や神棚、仏壇にて、謙虚に感謝の気持ちを忘れないように、お参りを欠かさぬよう、そして、頑張って働いて、傾いた会社を再建する事に力を注ぎます。
うちの家族や会社を襲った呪詛や怨霊の類は、とりあえず、害が少ないレベルまで抑えた格好になりました。
…もうね、疲れましたよ…、私は…。
◇
当該話の執筆2日後のことです。
これをアップする1日前までは、これで終わったと思ったのですよ…。
次の小話でスピリチュアル的な大騒動が起きます。
もう、ここで、一区切りをつけたいです…。はい。
◇
ここで、想定質問集を書いていきたいと思います。
Q1. やっぱり、霊能力者にお願いをしたほうが良いのでは?。
A1. お金がありませんし、信頼できる人に頼むツテがありません。
いまできる精一杯のことは、神仏の力をお借りして、時間をかけながら呪詛や怨霊の力を弱め、時期になったら神仏の力をお借りして、怨霊などを成仏させることが、ベターだと考えています。
Q2. 豊川稲荷や豊川稲荷東京別院にご祈祷をして、御供酒を飲めば霊能力が上がりますか?
A2. たぶん、普通の人は、あれを飲んだだけで霊能力が上がるなんて、無理だろうと思います。
私の場合、小さい頃から曹洞宗に仏縁があり、父母に成田山に事ある毎に連れられて、出世稲荷()に家族で手を合わせていた事が相乗効果を産みだしています。
Q3. 降三世明王やイザナギ、不動明王の霊返しなどでも良かったのでは?
A3. 私の力なんて、たかが知れているし、自分と縁が薄い神仏に、いきなりにお願いをして祈ったところで、お助けを頂くのは難しかったと思います。
それに、呪詛・生霊・怨霊返しなどは、生きている人間には有効でしょうが、亡くなっている輩に向かって返しても疑問が残ります。
Q4. もう、よんたださんは、現実世界に帰ってきてください。
A4. 言われなくても現実世界に帰りますし、疲れたので、何も考えたくありません。