「うん、わかった! 李儒理樹! 朕はがんばるからな!」
先ほどの僕の諫めを悟り、何太后女神さまは乙女のように可愛く。まさに天界から降りてきた天女さまのような満身の笑みを浮かべつつ、自分の涙を華奢な指で拭いながら頷く。
それも何太后女神さまは「えっ、へっ、へへっ」とも、僕に可愛く笑いかけてくれるものだから。
僕はキター! キタゾー! 僕の許にまたラブコメの女神さまが降臨した! してくれた~~~! と思うのだ。
だって僕自身も何太后日本の嫁がこんな反則行為……。
そう僕自身が初めて見る、異世界ラブコメのヒロインさま笑みを浮かべるものだからドキリとして、自分の顔が赤くなるのがわかるぐらい照れてしまった。
だから僕は彼女……。自分のリアル嫁から照れくさそうに視線を変え、外して。僕は自分の鼻の頭をポリポリとかき、この場の雰囲気……。淡い恋を楽しみ始める。